444 花粉症
_( _´ω`)_ツライム
「へっくちん」
ズズーっと鼻を鳴らす千鶴ちゃん。最近はヤケにクシャミが多いようだ。そして、目も痒いのか何度も瞬きをしているので俺は千鶴ちゃんの鼻水を拭きながら遥香さんに聞いた。
「去年は千鶴ちゃん、花粉症ありました?」
「いや、無かったと思うが・・・」
「かふんしょう?」
「今みたいにクシャミと鼻水が出て、目が痒くなる病気だよ」
「びょうき・・・ちー、しんじゃうの?」
本来なら大袈裟だと笑うかもだけど・・・千鶴ちゃんと遥香さんに関しては冗談でも言いたくないので俺は優しく頭を撫でて言った。
「大丈夫、千鶴ちゃんは絶対に守るから。それに花粉症は薬で治るから大丈夫だよ」
「うん・・・」
ずぴーっと鼻水を出す千鶴ちゃん。にしても辛そうだなぁ・・・変わってあげれるなら変わってあげたいものだ。
「遥香さんは大丈夫ですか?」
「ああ、今年はきてないな。お前は?」
「幸いなのか、俺もです。とりあえずこの後耳鼻科に連れて行ってきますが・・・」
「頼んだ。私も行きたいが新学期の準備がな」
まあ、教師は新学期の準備で忙しいだろうし仕方ない。それにしてもそうか・・・俺はもう卒業したから、遥香さんの元教え子になるのか。今更少しだけ寂しい気もなくはないが・・・まあ、今の夫婦という関係は好きなのでいいか。
「仕方ないですよ。仕事ですから」
「今年は担任じゃないとはいえ、それでも色々準備がな・・・」
「担任じゃないんですか?」
「ああ。まあ、今年に関してはラッキーだとしか言えないだろうな。なにしろ産休取るかもしれないからな」
まあ、その時は全力で支えるけど・・・でも、本当に早く来て欲しいものだ。
「遥香さん、車借りますね」
「おう、というか別に断らなくても使っていいんだぞ?財布と一緒でお前の物でもあるからな」
「財布はともかく、車は遥香さん名義ですからね。それに使うなら遥香さん優先ですし」
「律儀だなぁ・・・わかったよ。でも、乗りにくかったら別で買ってもいいからな?」
「必要ならそうします」
2台あっても俺は普段あんまり使わないし意味ないんだよねぇ・・・維持費も馬鹿にならないし、燃料代、整備のお金、車検と車って本当にお金がどんどん消えてく魔法のアイテムだから気をつけないと。
まあ、それでもこういう千鶴ちゃんが危ない時は車ある方が便利だし助かるよね。特に田舎だとそう感じる。公共交通機関が遠いとそうならざる得ないからね。そんな感じで辛そうな千鶴ちゃんを耳鼻科に連れていくのだった。




