440 母への報告
ご報告(´人`)
「雪とけてて良かった」
母さんのお墓についてホッとする。昨晩少し降ってたから心配だったけど、ほとんど昼間に溶けたようで何よりだ。
「母さん、お待たせ。高校卒業して遥香さんと正式に籍を入れたよ。千鶴ちゃんともきちんと親子になったんだ」
軽く掃除を終えてから、そっとお土産の小倉屋のいちご大福とジンジャーエールを置くと遥香さんは微笑んで言った。
「もう知ってそうだけどな」
「まあ、背後とかに居そうで時々怖くなりますけどね・・・」
「お義母さんらしいじゃないか」
「また、来年初夢に出てきそうで怖いですけどね」
2人の元に初夢で現れたくらいだ。来年もありそうだけど・・・あんまり余計なことは言わないで欲しいなぁ・・・
「おばあちゃん、ちーね、ぱぱのほんとうのこどもになったの。だからあんしんしてね」
可愛らしく拝みながらそんなことを報告する千鶴ちゃんを思わず抱きしめていると、遥香さんも手を合わせて言った。
「お義母さん、お久しぶりです。私もちーちゃんも巽家にはいりました。あと、新しい孫もそのうち出来ると思います。あなたの息子はなかなか夜の方がタフなので今は負けっぱなしですが・・・そのうち勝つ予定です」
「・・・それは報告必要ですか?」
そして勝ち負けとは一体・・・?
「まあ、案外してる最中覗かれててもおかしくはないよな」
「いえ、そういう意味じゃ・・・というか、それはそれで恥ずかしいんですが」
親の前でとかどんなプレイ?俺にはそれで興奮できそうにないので無いと思いたいが・・・
「結婚式ももう少しなんだ。当日は遥香さんの花嫁姿と、千鶴ちゃんもおめかしするから楽しみ」
「おめかし?」
「えっとね、千鶴ちゃん可愛いって、意味」
「えへへ・・・」
「ちーちゃん可愛いのは間違ってないけど、意味は少し違う・・・って、まあ聞いてないか」
嬉しそうに俺に抱きつく千鶴ちゃんを見てため息をつきつつ俺に抱きついてくる遥香さん。そんないつも通りのやり取りをしながら俺は言った。
「俺は今凄く幸せだよ。これも母さんが俺を産んで育ててくれたお陰だよ。だからね・・・ありがとう。父さんにもちゃんと当日言うけど、俺は母さんと父さんの子供で本当に良かった。だから・・・これからも俺たちを見守って、出来れば2人のこと守ってあげてね」
「お前は守ってくれないのか?」
「もちろん守りますよ。影から見守って欲しいって意味です」
そんな感じでいつもの光景を見せつつ墓参りは終わった。他にも色々報告したけど・・・案外知ってそうだなぁとも思う。




