436 祖母の面影
面影
「本当にお前は凄いな・・・」
「何がですか?」
お祖母様の畑を後にすると、そんなことを言う遥香さん。何が凄いのだろうか?
「婆さんがあんな風に話すの初めてみたぞ」
「わりとあれがデフォルトみたいですよ」
「えへへ、やくるともらったぁ♪」
「うんうん、良かったねぇ」
曾孫も孫も可愛いのだろう。その表現は苦手みたいだけど。
「まあ、でも祖母って感じでいい人ですよね」
「お前のお祖母様とは違うタイプなんじゃないのか?聞いてる感じだとお前のお祖母様はしっかりと祖母って感じしてそうだが」
「そうですね・・・確かに言動とかそういうのは違いますけど、目が優しいんですよね」
なんだかんだいいつつ、心配してくれて色々気遣ってくれて・・・それがきっと懐かしく感じるのだろう。
「お祖母ちゃんにも報告出来るといいなぁ・・・」
「するに決まってるだろ?」
ポツリと思わず呟いた言葉に反応してくれた遥香さん。本当に優しい人だ。
「お祖父様にも報告しないとな」
「電話したら、曾孫の催促されました。あと、千鶴ちゃんにも会いたがってました」
「意外と順応性高いよななぁ・・・」
すみません。
「そういや、結局結婚式何人来そうなんだ?」
「遥香さんのご両親とお祖母様、瑠美さんに颯太さん、俺の父親と海斗、お祖父ちゃんに、雅人達中条家。それから斉藤も来たがってましたね」
「ぱぱ、れなちゃんしょうたいしちゃだめ?」
「したいの?」
「うん!ぱぱのかっこいいすがたと、ままのきれいなすがたみてほしい」
思わず2人で千鶴ちゃんの頭を撫でてしまう。物分りも良くて可愛いとか本当に天使だ。
「いいよ。向こうの予定が合えばね」
「やったー♪」
そうなると・・・まあ、百瀬さんも来そうだなぁ。卒業したのにまだ接点あるとかある意味不思議な縁だよなぁ・・・。友達は雅人と斉藤だけでいいだろう。吉崎は・・・呼んでもいいけどうるさくなりそうだからパスで。
「意外と多くなったが・・・大丈夫なのか?」
「なんとかなりますよ。後は皆予定合えばいいんですが・・・」
「何も6月にしなくてもいいんだぞ?」
「いえ、折角なら素敵な式にしたいですから」
そう言うと恥ずかしそうに微笑む遥香さん。可愛い人だなぁ・・・年上でもこういう姿は可愛く思えるのだ。好きな人ってどんな表情でも素敵に思える。悲しんでる顔は別としても・・・やっぱり1番は照れてる顔か笑顔だよね。千鶴ちゃんも笑ってるのが1番可愛い。だから2人にはいつでも笑ってて欲しいのだろう。




