433 入籍のご報告
ご挨拶
「いらっしゃい、けんちゃん。って、あらあらカッコイイわねぇ」
スーツ姿の俺にそう言ってくれるお義母さん。俺はそれにお礼を言ってから2人に挨拶をする。
「お久しぶりですお義母さん、お義父さん」
「久しぶりだね。あと卒業おめでとう」
「卒業式行けなかったの本当に残念だわぁ、まあ、瑠美ちゃんから写真は貰ったけどねぇ」
うん、まあ予想はしてたけどね。
「それで事後報告になりますが・・・俺の卒業でこの度遥香さんと正式に籍を入れました。千鶴ちゃんとも正式な親子になりましたのでそのご報告をしに来ました」
「苗字は結局、健斗くんの方のものになったのかな?」
「はい。なので2人はこれから巽遥香と、巽千鶴となりました。ご挨拶が遅れてしまってすみません」
まあ、事後報告だけどしないよりはマシだろうしね。そうして頭を下げていると俺の肩に手を置いてお義父さんが微笑んで言った。
「私達は君のことを信じてる。だから・・・幸せにしてくれれば文句はないよ」
「ふふ、そうね」
「ありがとうございます」
「さてと・・・堅苦しいのはここまででいいかしら?ならけんちゃん、遥香ちゃんとの夜の生活はどうなのかしら?」
目をランランとして聞いてくるお義母さん。相変わらずの反応に苦笑していると、今まで隅で見ていた瑠美さんがくすりと笑って言った。
「次の孫も案外遠くないかもね」
「まぁ!そうなの?」
「・・・まあ、否定はしないがな」
キョトンとする千鶴ちゃんを手招きして話が聞こえないようにガードする。颯太さんとお義父さんも止める気はなさそうだし仕方ない。
「あらあら、じゃあ、けんちゃんったらあの見た目でーーーなのね!」
「悔しいが勝てない・・・今のところ全敗だ」
「それで姉さん私に愚痴るもんねぇ」
・・・そうか。夜の生活も瑠美さんに筒抜けなのか。というか勝ち負けなんてあるのかね?ただ必死で求めているだけなんだけど・・・まあ、遥香さん的にはそこには一応そういうものもあるのかな。
「ぱぱ。なんのおはなし?」
「気にしなくていいよ。千鶴ちゃんにそのうち弟か妹が出来るかもっていう可能性の話だからね」
「ちーね、どっちもほしい!」
「・・・頑張ってみるよ」
まあ、まず最初がいつになることやら・・・回数はこなしてても、子供は本当に巡り合わせだしね。出来たら出来たでやる事は沢山ある。そんな風にして一瞬で報告は終わるのだった。まあ、ある意味想定通りだけど・・・女性はこういう話が好きなんだねぇ。




