422 初めてのドライブ
ドライブ
「どうだ?運転席の景色は?」
「・・・物凄く緊張しますね」
本日は遥香さんの車を借りての初のドライブ。教習所の車とは違う感覚に戸惑いつつ、なんとか運転をしているが・・・助手席の遥香さんは、めちゃくちゃ楽しそうに言った。
「初心者マークなんて久しぶりに見たぞ。やっぱりこれあると、他の車が遠慮するよなぁ」
「・・・楽しそうですね」
「まあな。お前はガチガチだな」
「そりゃそうですよ。愛する人たちを乗せてるんですから」
これが俺だけならそこまで緊張はしないけど・・・助手席の遥香さんに後部座席の千鶴ちゃんというまさに事故れない要素満載なのがなおさら緊張してしまう。
「ま、そう気負わなくていいって。それよりも折角だ。運転を楽しめ」
「努力はしてみます・・・」
まあ、でも確かに教習所の車よりブレーキの効きもいいし、少し踏むだけでスイスイ進む感覚は気持ちがいい。これで場所が高速じゃなければなぁ・・・いやだって、高速なんて1度実技で来ただけだし、その時も他の人とローテーションだったから、あんまり距離は走ってないんだよね。
あんまり速度が遅いのも問題だし、速ければ覆面ポリに捕まりそうだしね。さっきも待ち伏せしたポリ公に捕まってたアホがいたから怖いんだよねぇ。
「遥香さんってゴールドでしたよね?」
「まあな。何もなければ自然とそうなるさ」
「昨日メッセージがきて、吉崎が早速一時停止無視で捕まったそうですよ」
「あいつはアホだから仕方ない」
こんな短期間に違反をやるのは凄いと、ある意味感心するが・・・まあ、次会えそうなら、その辺を聞いてみるとしよう。
「だが、思ったより運転上手いじゃないか」
「そうですか?」
「ああ。よし、今度峠でドリフトを教えてやろう」
「遠慮しときます」
確かに少し憧れるけど・・・マニュアルの車でドリフトって難易度高そうだし、何より失敗してガードレール激突か、そのまま谷底真っ逆さまは勘弁したいしね。
「ウィーリーでもいいぞ?」
「それバイクですよね?ていうか出来るんですか?」
「一応大型の持ってるしな。やろうと思えば出来るぞ」
流石遥香さん・・・スペック高すぎる。
「まあ、俺はそういう特技より、普通に運転出来るレベルで十分です」
「まあ、お前がいいならいいさ」
そんな感じで雑談しながら運転するが・・・ルームミラーでちょくちょく見える千鶴ちゃんが楽しそうに画面を見ていたのはホッとした。一応酔わない程度の運転は出来てるってことだよね?ポジティブに考えると。




