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報告
「ぱぱ、ままおかえり〜!」
玄関のドアを開けると千鶴ちゃんが飛びついてきた。待機していたのだろうかと微笑ましく思いながら受け止めるとそれを後ろから見ていた瑠美さんがニヤニヤしながら言った。
「すっかり夫婦と親子って感じだねぇー」
「瑠美さん。千鶴ちゃんのことありがとうございました」
「別にいいよー。それで?首尾良く終わったの?」
「ええ。まだ少し残ってはいますが・・・お陰様で晴れて夫婦と親子になれました」
そんなことを話していると一緒に千鶴ちゃんを抱きしめていた遥香さんが嬉しそうに千鶴ちゃんに報告した。
「ちーちゃんも私も今日から苗字が巽になるからな。これからは巽千鶴になるから覚えておきなよ?」
「たつみちづる・・・うん!」
嬉しそう頷く千鶴ちゃんを微笑ましく思いながら俺は残ってるもう一人に視線を向けてから言った。
「父さん。俺、遥香さんと無事結婚出来たよ。千鶴ちゃんとも親子になれた」
「ええ。おめでとう」
「うん。本当にありがとう父さん」
今日まで頑張ってくれた父さんにそう感謝を伝える。
「俺はまだまだ半人前だけど・・・愛する家族のために精一杯頑張るよ」
「心配しなくても健斗なら大丈夫よ。だから・・・幸せになりなさい。結婚しても私達の大切な息子なのは変わらないんだから」
「うん、ありがとう。父さんも何かあったら遠慮なく言ってよ。結婚しても家族なんだしね」
「ええ、わかってるわ。遥香さん」
そう言ってから遥香さんに視線を向けると父さんは遥香さんに頭を下げて言った。
「健斗のことよろしくお願いします。私と妻が愛せなかった分この子を愛してくれると嬉しいです」
「ご心配なく。絶対に幸せにしますから」
「千鶴ちゃんも・・・パパのことお願いね」
「うん!おじいちゃんまかせて」
思ったより千鶴ちゃんが父さんと話せるようになってて驚くが・・・少しドヤ顔してる千鶴ちゃんもまた可愛いと思うのは仕方ないだろう。
「それと・・・健斗改めて卒業おめでとう。無事卒業出来て良かったわ」
「海斗の卒業式もちゃんと行くんだよ?」
「努力はするわ。でも、海斗も卒業したら私も本当にやる事が仕事しかなくなるわねぇ」
「仕事楽しいのも分かるけど自分のことも疎かにしちゃダメだよ?」
そうして卒業式の日に同時に結婚の報告を父さんに出来たので一安心する。あとは遥香さんのご両親だが・・・まあ、そこは時間見つけてだね。諸々の手続き終わったらちゃんと挨拶に行かないとだろうし、頑張ろうと思うのだった。




