404 ランチのついでに
お昼
「相変わらずここのパスタは不味いなぁ」
「そういうのは言っちゃダメだから。あと、机に肘を置かない」
もそもそと注文したパスタを不味そうに食べる雅人にそう注意をすると雅人はため息混じりに言った。
「不味いと分かってても何故かここ来るとこのパスタ頼んじまうんだよなぁ・・・」
「一種の病気かもね」
「お前は相変わらず1番安いドリアか?」
「どうしてもこれにしちゃうんだよねぇ・・・」
そこそこ美味しいからいいけど、昔の癖かどうしても安いものを選びがちになる。吉崎の奢りなら遠慮はしないけど・・・まあ、雅人の場合後で何か面倒事を頼まれるケースもなくはないのでなるべく安めのものを頼んでしまうのだろう。おそらく今回は面倒事はなさそうだけど念の為だ。
「というか、雅人はこんなところで油売ってていいの?彼女とかは?」
「ん?ああ、今朝別れた」
「今朝?」
「夜明けからずっとメッセージ飛ばしてきてうざくなってな。やっぱりあの手のタイプは苦手だわ」
それって、後で確実に一悶着ありそうだけど・・・まあ、雅人も大人になっただろうし俺が口を出すことではないか。昔はとばっちりのフォローもしてたけどいつの間にか1人でコントロール出来るようになってたんだよねぇ。
「黒羽はそういうのなさそうだよな」
「まあね。そもそも家ではずっと一緒だからね」
「ずっとか・・・なあ、嫌になったりしないのか?」
「何が?」
「女とずっと一緒って面倒だろ?」
まあ、雅人的には好きでもない異性と一緒にいることが多いからそんな疑問もあるのだろうけど・・・まあ、もちろん俺はこの問いに首を横にふって答えた。
「好きな人とならむしろ幸せだよ。それに俺が側に居たいって勝手に思ってるからね」
「なるほどな・・・ま、ラブラブみたいで何よりだ」
「そういう雅人は誰か気になる人でもいないの?クラスメイトとか」
「特にないな。そういや水瀬が最近やけに話しかけてくるが・・・お前の差し金か?」
もちろん違うので首を横に振るが・・・しかしそうか、水瀬さん頑張っているみたいで何よりだ。バレンタインデーも確かチョコ渡したって言ってたし・・・案外卒業式付近には告るかもしれないね。まあ、それは俺にとって特に必要な情報ではないのでそろそろ本題に触れるか。
「それで?明日何かあるの?」
「ん?ああ、お前の独身最後の遊びに誘おうと思ってな」
「独身最後って・・・」
「無理にとは言わないがどうだ?」
「わかった。付き合うよ」
まあ、確かにもうすぐ結婚だし独身最後に友人と遊んでおくのも悪くはないかな。しかし独身最後って言葉にすると色々凄いね。




