400 遊園地リターン
リターン
遊園地に着いてから、前と同じようにメリーゴーランドやらお化け屋敷やらゴーカートやら、色々と乗って楽しむが・・・前の時より千鶴ちゃんや先生との距離が近いからか、前よりもっと楽しく感じた。
いやー、本当にあの頃の俺はきっと信じられないだろうな。
「ぱぱ!つぎあれのりたい!」
そう言いながら繋いだ手を引っ張る千鶴ちゃんの姿がそこにはある。あの頃よりも俺にベッタリになって尚且つ『パパ』呼びである。あ、ちなみに外なのにパパ呼びなのは物理的な問題で心配いらないのと、せっかくの遊園地なのでそうしてもいいと許可したからだ。
「人気者だなパパ」
「そうですねママ」
茶化してくる先生も、しっかりと俺の手を握っていた。さっきまでは千鶴ちゃんと手を繋いでいたが・・・いつの間にか俺と手を繋いでいるので、とりあえず俺が迷子になる可能性は限りなくゼロに近づいた。
「にしても・・・思ったより人が少ないな」
「時期的なものですかね?」
「なんにしても、色々乗れるのはありがたい」
別にそこまでメジャーな遊園地でもないし、時期的なものが重なって、前より少なく思えるのかもしれない。
「ぱぱ!こーひーかっぷ!」
「うん、乗ろうか」
そうこうしている内に、コーヒーカップの乗り物を見つけた千鶴ちゃんに引っ張られて、俺たちはコーヒーカップに乗る。ハンドルを回すと、乗ってるコーヒーカップも回るという仕掛けなのだが・・・目が回らない2人が羨ましいと思う。
嬉しそうにはしゃいでコーヒーカップを回す千鶴ちゃんは元より先生も三半規管が強いから平気そうだが・・・俺は地味に痩せ我慢してたりするのは内緒だ。お父さんとして、夫としてそれなりに強いところは見せないとね。
そうして色々と回って、お昼も園内で済ませてから、マスコットのぬいぐるみに抱きついてる千鶴ちゃんの写真を撮ったり、お土産を探してたりすると、あっという間に時間は過ぎていく。
2人と楽しみつつも俺はこの後に控えている個人的な告白を前にして若干の緊張をしてたりするが・・・先生には若干悟られていそうなのでそこは仕方ない。というか、これは本当に女々しい理由というか・・・既に先生や千鶴ちゃんから盛大な告白をされたので後付けのようなものになるが・・・それでも俺から伝えるべきことは伝えたいのだ。
いつだって告白は男からするものって誰かが言ってたけど・・・俺からの今更な告白はきっと2人からしたらキョトンとされそうではあるが、それでも、結婚前に絶対に言いたいのだ。そうして遊園地を楽しみながら俺は1人決意を固めるのだった。




