396 ママ友とカミングアウト
遺伝
レナちゃんの家・・・百瀬家は二階建ての大きな家で、お父さんの稼ぎの良さが伺えるとゲスな思考をしてしまうが・・・そんなことはつゆ知らず着くと同時に千鶴ちゃんとレナちゃんはレナちゃんの自室へと向かったのだった。
そうすると必然的に残されるのは俺とレナちゃんママなのだが・・・わざわざお茶を出してくれてからレナちゃんママは微笑んで言った。
「お兄さんとは1度色々お話してみたかったんです。いつも娘達がお世話になってますので」
「いえ、ウチも千鶴ちゃんに親友と呼べる存在が出来てホッとしてます」
「ふふ。確かに親友かもしれませんね。下の子はともかく・・・上の子が色々ご迷惑かけてそうで少し心配です。確か百合はお兄さんの学校の後輩なんですよね?」
百合って・・・後輩の百瀬さんのことだよね?百瀬さんとしか呼んでないから名前を聞くと「あー・・・」って感じになる。
「ご存知かと思いますが・・・あの子はあの通り私に似て女の子が大好きなのでいつもご迷惑かけてそうで心配です」
んん?なんか今物凄い発言があったような気が・・・
「あの・・・つかぬ事をお尋ねしますが」
「なんですか?」
「・・・女の子大好きなんですか?」
「はい。それはもう物凄く」
あぁ・・・百瀬さんのあれは母親譲りなのかぁ・・・
「ちなみに旦那さんはそのことは・・・」
「知ってますよ?あ、夫は女装が似合う可愛い人なのでお兄さん近いかもしれませんね」
遺伝って本当に怖いなぁ・・・というか、レナちゃんも将来的に女の子好きになりそうなのが怖いけど・・・まあ、出来れば千鶴ちゃんの親友止まりでいて欲しいものだ。
「ただいまー・・・って、あれ?先輩来てたんですか」
「あら、百合おかえりなさい」
「ただいま。もしかして先輩両親に挨拶に来てくれたんですか?」
「違うよ。お招きされたから色々お話してるんだよ」
というか百瀬さん本人もお出ましか・・・まあ時間的には、あと1、2時間くらいだろうし まだ挟まれても大丈夫なはず。さり気なく加わってきた百瀬さんとレナちゃんママのテンションに圧倒されそうになるが・・・うん、頑張る。可愛い娘が上で楽しんでる間はいくらでも話をしましょう。
そんな感じで百瀬家の闇を知ってしまいつつも、レナちゃんには是非健全に千鶴ちゃんと付き合って欲しいと思いながら時間を過ごすのだった。まあ、姉と母がこれでもきっとレナちゃんは大丈夫なはず。千鶴ちゃんが目覚めたら仕方ないけど・・・出来れば普通に恋愛して欲しいとも思うものだ。




