393 ゆったりタイム
さらっと
「お、こっちに歩いてきたな」
「かわいい・・・」
まだまだ頼りないが歩けるようになった子猫のユキを眺めている先生と千鶴ちゃん。まあ、千鶴ちゃんは多少見てからすぐにハムスターのぷにゃの方に行くが・・・先生的には久しぶりに見かけたら中々育っててびっくりというところか?
「結構大人しいようで、目を離すとウロウロすることがあるので大変です」
「ミルクはもうじき終わりか?」
「ええ。もう少ししたら食事も変えることになりますね」
「そうか・・・面倒かけてすまんな。こいつの世話でろくに寝てないだろ?」
「大丈夫ですよ。それに楽しいですしね」
こうして世話をしていると本当に心が安らぐというか・・・まあ、子猫であるユキの可愛さにもやられてるが、家族との触れ合いは楽しいものなのだ。
「おにいちゃん!ぷにゃてにのった!」
そんな風に話しているとゲージからぷにゃを出したらしい千鶴ちゃんが嬉しそうにそう報告してきた。臆病であんまり外には出たがらないぷにゃなのだが・・・余程千鶴ちゃんに懐いてるのか心地よさそうに千鶴ちゃんの手の中で丸まっていた。
「毎日千鶴ちゃんが頑張ってお世話してたからね」
「えへへ・・・おにいちゃんもおせわありがとう」
「当たり前だよ。家族だからね」
家族という言葉に嬉しそうに微笑む千鶴ちゃん。そんな千鶴ちゃんの頭を撫でてからユキに視線をやると先生の近くまで辿り着いてじゃれついていた。
「私はあんまり世話してないが・・・懐かれるのは嬉しいな」
「まあ、遥香さんいい香りしますしね」
「そうか?マタタビの香水とかつけてないが・・・」
「むしろ遥香さん香水はあんまり好きじゃないですよね?」
いや、そもそもマタタビの香水なんてあるのか?まあ、あったとしてもじゃれつくでは済まない気がするが・・・
「なあ、健斗」
「なんですか?」
「子供は何人欲しい?」
いきなりの質問に驚きつつも俺は特に迷うことなく答えた。
「何人でも。お望みとあれば野球チームが作れるくらいでもいいです。でも、遥香さんに無理はして欲しくないので数人千鶴ちゃんに弟か妹が出来ればいいですかね」
「そうか・・・次の出産はお前がいると思うと安心するよ」
まあ、その前に作るところからやらねばならないが・・・まあ、子供は巡り会わせと聞くしそうそう直ぐには出来ないだろうとこの時は思うだった。実際にはかなり身近になるとはこの時の俺には知る術はないので仕方ないといえば仕方ないのだが・・・本当に運命的なほどに体の相性もいいとはねぇ・・・




