378 節分
ピーナッツ
「おにはーそと。ふくはーうち」
壁に貼り付けた鬼の面に節分用に買ってきた落花生を投げる千鶴ちゃん。本日は2月3日の節分で保育園でも節分イベントはやったそうだけど・・・心優しい千鶴ちゃんは鬼役の先生に投げるのを躊躇していたそうだ。
さて、そんな可愛い千鶴ちゃんなので当然俺が鬼の面を被ってもやってくれるわけもなく、むしろ涙目で嫌々をされたので色々な妥協案で玄関側の壁に鬼の面を飾って投げることにしたのだ。もうこれ意味あるのかわからないけど、雰囲気が大切だろう。
「おにいちゃん、なげおわったよ」
「お疲れ様。じゃあ集めておやつに食べようか」
「うん!」
殻付きの落花生なので集めるのも簡単、歳の数だけ食べるんだったっけ?節分自体久しぶりなので所々うろ覚えだがまあ仕方ない。
「買いすぎたし、明日のおやつはピーナッツクッキーとかにしようか」
「おにいちゃん、あのね・・・ぴーなっつって、ぷにゃたべるかな?」
「食べるよ。ただ、カロリー高いからあげるなら少しだけにしようね」
「うん、わかった」
いそいそと落花生の殻を剥いてから、ゲージにいるハムスターのぷにゃにあげる千鶴ちゃん。ハムスターの主食をひまわりの種と思ってる人もいるそうだが、ひまわりの種や落花生はカロリーが高いからたまにおやつにあげるのがいいそうだ。でないとどんどんハムスターが太っていくので色々気をつけないといけないが・・・まあ、そこら辺は千鶴ちゃんにも教えてるので大丈夫だろう。
「ぷにゃー、おいしい?」
「きゅ」
「そっかぁ、よかったぁ」
にぱっと笑いながらぷにゃに話しかける千鶴ちゃん。なんとも可愛らしいが・・・ぷにゃに娘を取られた気がしてお父さん少しだけ寂しい。
「にゃー、ごー」
「うん?ああ、ミルクね」
「みゃー」
子猫のユキからもミルクをねだられたのでそちらもきちんと対応する。にしてもこいつ本当に人懐っこいなぁ。
「ゆき、みるくのんでるの?」
そうしているとこちらに気づいた千鶴ちゃんが駆け寄ってきたので俺は微笑んで言った。
「美味しそうに飲んでるよ。今度千鶴ちゃんもやってみる?」
「うん!にゃんこもかわいい」
「みゃー♪」
嬉しそうにユキを見つめる千鶴ちゃんの姿を見て、ペットというのはやっぱり子供にとってプラスの面も大きいのだろうと改めて思うのだった。まあ、そればかりじゃないだろうけど・・・それでも、ぷにゃとユキの存在はきっと千鶴ちゃんの教育にいいのだろうね。これで弟か妹が出来たら更に凄そうだけど・・・まあ、それはもう少し先の話だろうね。




