374 可愛いお土産
お土産
「おぉ・・・飲んでるなぁ・・・」
俺の膝の上でミルクを飲む子猫を見つめてそんなことを呟く先生。そんな先生に俺は子猫にミルクを与えながら苦笑して言った。
「いきなり子猫拾って来て本当にびっくりしましたよ」
「すまんな、前から飼ってみたかったんだよ」
「まあ、いいですけど」
ちなみに千鶴ちゃんは先程まで子猫にはしゃいでいたが、今は今日買ったハムスターのゲージを嬉しそうに見つめているのだった。
「しかし、お前がミルク与えてる姿はなんというか・・・プロっぽいな」
「なんのですか」
「母親とか?」
「それは自分のことでしょう」
別に慣れてはいないけど・・・まあ、これでも色んな経験はしてるのでそこそこ要領は分かってるつもりだ。
「でも、今でも捨て猫って結構いるんですね」
「私も割とびっくりしたさ。これで自分の子供でも似たようなことする連中がいるんだから嫌な世の中だよなぁ」
「まあ、子供が子供を作る時代ですしね」
目先の快楽を優先して後先考えずに突き進むのは若者らしくはあるのだろうが・・・問題なのはその後始末を全くしないことだろうね。個人的には中絶とかあんまり気分は良くないけど・・・事情はそれぞれだろうし、何よりも産むことで不幸にしてしまうケースもあるのだから本当に難しいところだ。
「とりあえずこの子の面倒は俺が見るんで安心してください」
「すまんな。苦労をかける」
「遥香さんの可愛い我儘ですからね。それに猫は俺も好きですから」
本当に三学期で良かったと思う。登校日も限られてるし千鶴ちゃんのハムスターと面倒見るにしても、ある程度家に居られるに越したことはないしね。
「ちなみに、猫耳の私とその子どっちがいい?」
「やってくれるんですか?猫耳」
「要望があればな。どうする?」
「・・・そのうちお願いします」
先生の猫耳コスプレか・・・魅力的だけど、なんかもう我慢出来るか分からないからとりあえず保留で。個人的にはコスプレにはこだわりはないけど・・・うん、愛する人ならなんでもウェルカムかもしれない。
これが千鶴ちゃんの猫耳とかなら純粋に『可愛えぇ!うちの娘めっさ可愛えぇ!!!』とかで済むんだろうけど・・・大人って汚いねぇ。まあ、俺は大人予備軍という感じかな?卒業したら社会人だし一応大人だけど・・・20歳超えるまではまだまだひよっこという感じかな?
まあ、それでも子供がいるし早めに夫と父親としては1人前になりたいものだと切に思う。愛する家族のためにもね。




