372 ご褒美選び
唐突ですみませんペコリ((・ω・)_ _))
「おにいちゃん、ここいい?」
お昼を食べてから、近くのショッピングセンターに移動して2人で軽く見て回っていると、とある店で立ち止まる千鶴ちゃん。その店は所謂ペットショップだった。そういえばあんまり寄ったことないな。
「じゃあ、寄ろうか」
「うん!」
嬉しそうに返事をしてから中に入るが・・・思ったよりも色んな種類の動物がいてビックリした。犬猫は元より、小動物系からトカゲや亀といったものまで多種多様。今どきのペットショップってこんなに充実してるのかと思っているととある動物の前で立ち止まる千鶴ちゃん。
「かわいい・・・」
見つめているのはハムスターだった。確かに可愛いけど・・・動物って結構悩みどころだったりする。鑑賞なら別に何の問題もないけど・・・いざ飼ったりするとどうしても越えなきゃならない大きな問題があったりするしね。
「おにいちゃん、あの、あのね・・・」
しばらくそのハムスターをじーっと見つめていた千鶴ちゃんだったが、やがてもじもじとして何かを言おうとする。その仕草だけで何を言おうとしてるのか分かって少しだけ悩んでしまうが・・・とりあえず千鶴ちゃんに確認することにする。
「ハムスター飼いたいの?」
「うん・・・」
やっぱりか・・・千鶴ちゃんが珍しく自分から欲しったものだし叶えてあげたいが・・・二つ返事は出来なかった。
ハムスターを買ったとして世話や餌代は大して問題ではない。今住んでるマンションもペットOKだし、先生も千鶴ちゃんも動物系のアレルギーとかはないから特に問題はなさそうだが・・・動物を飼うということはその生き物の生と死を見届けることになるのだ。特にハムスターは寿命が短いのでそれが顕著なのだが・・・でも、遅かれ早かれ生き物の生死は学ばねばならないから本当に難しいところだ。
「だめ・・・かな?」
ちょっと残念そうに俯く千鶴ちゃん。その千鶴ちゃんの姿と千鶴ちゃんが眺めていたハムスターが今の千鶴ちゃんと同じようなポーズをしてるのを見て若干苦笑してから俺は言った。
「わかった。ママにも一応確認してみてからだけど・・・千鶴ちゃんがきちんとお世話出来るならいいよ」
「ほんとに?する!」
「うん、じゃあ少し電話するからどの子を買うか決めといてね」
「あのね、このこがいい」
そうして指さしたのは先程から千鶴ちゃんと同じような動きをしているハムスターだった。早くもフィーリングで飼い主に似た性格を見つけたようで苦笑してしまうが・・・まあ、ペットを飼うことで得られるものも多いしいいかな?あとは千鶴ちゃんが後でくる悲しみに耐えられるかどうかだけど・・・この子は強いしきっと大丈夫だろう。




