368 文化会館
会場
「久しぶりに来たけど・・・やっぱりデカいなぁ・・・」
会場に着くと既に何台かの車が停まっており、見覚えある保護者の方もいた。
「先輩♪こんにちは」
「いや、なんでいるの?学校は?」
そして、何故かここに居ないはずの後輩もいた。後輩の百瀬さん・・・レナちゃんのお姉ちゃんで同性愛者の彼女は本来ならこの時間は授業を受けてるはずなのだが・・・
「社会人の彼女が休みなのでそのついでに暇つぶしに妹の音楽会に来ました」
「社会人って・・・思ったより守備範囲広いようで・・・」
「ふふ、可愛ければ幼女から老婆までなんでもウェルカムですよ♪」
想像以上に雑食すぎてびっくりだが・・・まあ、俺も年上と付き合ってるし否定はしないでおく。
「千鶴ちゃんも凄く美味しそうなんですが・・・まあ、流石に妹の友達は控えます。あ、でもレナが千鶴ちゃん狙ったらその時はすみません」
「いや、サラッと何言ってるの」
流石にレナちゃん本人が姉のように同性愛に走る可能性は・・・低いと思いたいが、まあ、千鶴ちゃんが同性から見ても魅力的なのはある意味理解してるので難しいところだ。先生の魅力をそのまま受け継いでいるから、同性からも人気は少なからずあるだろうが、出来れば普通の恋愛で幸せになって欲しいものだ。
千鶴ちゃんが同性愛に目覚めてしまったら・・・まあ、それならそれで仕方ないから千鶴ちゃんが幸せになれる最善を探すが、それでも最後はやっぱり本人の意志を尊重したいものだ。
でも、出来るなら娘を女の子に託す展開は複雑すぎるので避けたいところだが。国内だと結婚は出来ないしねぇ・・・何より今の日本は同性愛には厳しいのも事実だしね。まあ、それを差し引いても出来れば孫の顔は見たいものだ。
「まあそれはともかく・・・先輩は堂々とサボれて羨ましいですねぇ」
「まあ、進路は決まってて登校日も少ないからね」
「今年の文化祭は先輩がいないと思うと本当に残念です」
「仮にいてももう女装はしないから」
というか、女装でモテるのは本当に勘弁して欲しいものだ。男からモテるのも嫌だが・・・それで女子から告白されるのもなんか嫌だ。
「はぁ・・・先輩への私の気持ちはなかなか伝わりませんねぇ」
「すまないが、それが俺に伝わっても応えることは絶対にないから」
「じゃあ、来世で先輩を女装させることにします。私達多分最高のカップルになりますからね」
まあ、先生と出会わずにこの同性愛者に迫られていたら・・・いや、あっても多分ないだろうけど、グイグイ来られたら本当にやばかったかもしれないな。まあ、俺は先生一筋だから今は大丈夫だが。




