346 新年の挨拶
あけおめ
「やぁ、健斗くん明けましておめでとう」
「お久しぶりですお義父さん。明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」
寛いでいるお義父さんに挨拶をしてから室内にいない人物について聞いてみることにした。
「あの・・・お祖母様は畑でしょうか?」
「ああ、あの人はいつも通り畑だよ」
「そうですか・・・じゃあ、後でご挨拶に行きますね」
「そうだね。きっと喜ぶと思うよ。遥香もちーちゃんも明けましておめでとう」
「おじいちゃん、あけましておめでとうございます」
ぺこりときちんと挨拶を出来た千鶴ちゃんを微笑ましく思っているとお義母さんが千鶴ちゃんに抱きついて言った。
「やっぱり孫は可愛いわねぇ〜。遥香ちゃん、早く次の子作ってよね♪」
「瑠美にも頼めよ」
「んにゃ?だったら今夜は頑張ろうなぁ、あ・な・た♪」
「頼むから子供の前でそういう会話はやめてよね・・・」
ため息をつく楓太さん。まあ、なんか色々苦労してそうだなぁとは思うけどある程度スルーしておくことにする。
「あら?ちーちゃん可愛いお財布持ってるのね」
「うん、ぱぱーーーおにいちゃんにもらったの」
その千鶴ちゃんの言葉にお義父さんとお義母さんと瑠美さんが固まる。次いでニヤニヤしながら瑠美さんとお義母さんがこちらを見てきたので母娘だなぁと思っているとお義母さんが言った。
「ふふ、順調に進んでるようねぇ〜」
「ええ、お陰様で」
「まあ、あと2、3ヶ月で卒業だし順調そうで良かったよー」
「瑠美さんにもきっかけを貰いましたので」
俺の誕生日の時の助言が千鶴ちゃん後々の千鶴ちゃんの行動に反映されてるので感謝はしている。まあ、全ては千鶴ちゃんの頑張りなのは親として少し情けないけどね。
「健斗くん。千鶴ちゃんへのお年玉はどうすればいいかな?」
「普通に渡して貰って大丈夫ですよ。後で貯金する分だけ回収するので」
「そうか。ではーーー」
「あ、ダメダメ!ちーちゃんには私が渡すから」
楓太さんからポチ袋を奪うと千鶴ちゃんに渡す瑠美さん。
「ありがとうおばちゃん、あと、えっと・・・おじちゃん?」
「にっしっしー、どういたしまして♪」
「おじいちゃんか・・・嬉しいものだね」
「あ、お祖父ちゃんとお祖母ちゃんからもあげるわねぇ〜」
そうして千鶴ちゃんにお年玉を渡してくれたのでお義母さん達にお礼を言うが・・・千鶴ちゃんは渡されたポチ袋の方が嬉しいらしくポチ袋を嬉しそうに眺めているのだった。やっぱり可愛いポチ袋って貰って嬉しいしね。




