344 戦利品にうきうき
うきうきちーちゃん
「なるほど・・・早速使ったのか」
渡されたサラミを見てから苦笑する先生。渡した本人である千鶴ちゃんはさっき買ってきたウェハースを開けて中身のカードに瞳をキラキラさせながらウェハースを食べていた。
「お前の予想通り早速他人のために使ったのな」
「優しい子ですからねぇ」
「んで?お前のそれはなんだ?」
「システムキッチンだそうです」
ミニキッチンシリーズという食玩だが・・・なんか思ってたより作り込まれてて最近の物の凄さがわかった。昔は海斗がたまに欲しがってて買っていたが・・・何年も離れてると本当に色々と変わるものだとしみじみ思う。
「まあ、でも一応自分の欲しいもの買ったのは良かったな」
「ええ、そこだけは一安心です」
これで俺と先生の分だけだったらあれだけど・・・一応本人も欲しいもの買えたようで良かった。でも、普段買い物来てて市販のお菓子を選ばせてる時も別に欲しがってた素振りはなかったので単にその時は興味がなかっただけなのかな?まあ、どのみち市販のものより手作りの方が好きらしいから圧倒的に作ることが多いんだけどね。
「まあ、これは今晩の晩酌にでも使うとして・・・夕飯はなんだ?」
「餅とおせちもどきにしようかと」
「もどき?」
「普通のおせちは2人とも苦手かと思いまして」
「よく分かってるな」
「当然です。2人のことならなんでもわかりますから」
この1年で色々分かったことも多いからね。多分お義父さんやお義母さん、瑠美さんよりも2人のことは理解してると言い切ってもいいかもしれない。
「頼りにしてる。にしても明日実家か・・・面倒だな」
「新年の挨拶は必要ですからね」
「ちーちゃんと母親の面倒任せることになりそうだが・・・頼むな」
「いえいえ、千鶴ちゃんは手がかかりませんしね。お義母さんのお手伝いも楽しいですから」
明日は泊まりで先生の実家に行くことになるが・・・瑠美さんも多分来てるので先生はそっちとお義父さんとのお酒がメインになりそうだ。俺は千鶴ちゃんの面倒を見つつお義母さんの手伝いって感じかな?
まあ、お正月の親戚での飲みって子供からしたら退屈だろうし出来るだけ遊んであげたいものだ。お義母さんの手伝いと並行して出来るかな?まあ、無理でもやるけどね。
「そういや、瑠美の旦那には会ったことあるっけ?」
「いえ、ないですね」
「そうか。まあ、私も結構会ってないから微妙に忘れてるが・・・まあ、普通に仲良くできると思うぞ」
あの瑠美さんの旦那さん・・・気にはなるが明日にはわかるので保留にして俺は夕飯の支度を進めるのだった。




