341 おみくじとお守り
定番パート2
「ちー、だちきちだ♪」
「お、私も大吉だな」
おみくじを引いたら案の定な結果に思わず苦笑してしまう。2人の強運は本当に凄まじいものだ。
「んで?お前はどうなんだ?」
「えっと・・・末吉ですね」
大凶とか出そうなフラグだが無難に末吉が出てホッとする。と、千鶴ちゃんが何やら俺の袖を引っ張ってきて言った。
「おにいちゃん、ぜんぶよめない・・・」
「漢字は難しいからね。えっと・・・」
基本的には千鶴ちゃんの全部が良いことが書かれていたのでホッとするが、恋愛運のところで思わず言葉を失ってしまう。
『恋愛 運命の出会いあり。その縁を大事にすること』
・・・いやぁ、父親として複雑だよねぇ。千鶴ちゃんが幸せになれるなら嬉しいけど、でもやっぱり男親として複雑にはなりますなぁ。
「えっとね、千鶴ちゃんは今年も色々楽しいことあるよって書いてあるね」
「ほんとに?やったぁ♪」
うん、まあ複雑だろうと千鶴ちゃんの幸せに繋がるなら仕方ないだろう。まあ、千鶴ちゃんの選ぶ人だし大丈夫だろうけど・・・一応留意して保育園のお迎えに行こうと決意する。
「お守りでも買いましょうか」
そうして物色して俺はとりあえず『家内安全』を買うことにした。
「ちーね、これがいい!」
千鶴ちゃんが手に取ったのは『開運招福』。うん、意味的には悪くないかな?多分千鶴ちゃんは色で選んだのだろうけど。
「私はこれとこれな」
先生は2つ手にしていたが・・・
「あの・・・流石に早くないですか?」
「そうか?」
先生が手にしていたのは『安産祈願』と『子宝祈願』の2つ・・・うん、これはどうコメントしたらいいのだろうか。
「もうすぐ卒業だしな。その後のこと考えたら遅すぎるくらいだろう」
「お手柔らかにお願いします」
何しろ俺は全くその手の知識がないのでそう答えてしまう。もちろん人並みの性欲はあるけど・・・同年代の中で遅れているのは確かだろう。
「まま、それなんてかいてあるの?」
「んー?ちーちゃんの兄弟が出来るようにってことだ」
「ちーのきょうだい?ちーね、いもうとがいい♪」
「おう、任せておけ」
サラッと要望に答える先生・・・いやいや、狙って産めるものじゃないし授かりものだし弟が増える可能性も高いが・・・何故か俺は妹の確率の方が高そうだと思えたのだった。なんか先生の血が強く出そうだし、女の子だったら千鶴ちゃんと同じくらい可愛い女の子が出来そうだけど・・・とりあえずはその行為のための覚悟を固めることから始めないとダメだろう。




