初夢(千鶴ver.)
『あらあら、やっぱり遥香ちゃんの娘ね。すっごく可愛い♪』
ふと、気づくと千鶴は見知らぬ女性に撫でられていた。でも、いつもなら怖いはずなのに何故かその人からは全く怖さを感じず、むしろ誰かに似てるような・・・具体的には千鶴の大好きな人に。と、ふと、その微笑みをみて千鶴は答えを言った。
「ぱぱのまま?」
『あったりー♪おばあちゃんって呼んでね』
大好きな健斗にそっくりの容姿・・・髪を伸ばして全体的に女性らしくなれば本当に似てそうなその女性は千鶴の頭を撫でながらくすりと笑って言った。
『でも、パパか・・・知ってても息子が本当に父親になったのはなんとなく嬉しいものね』
「えっと・・・おばあちゃん」
『なにかしら千鶴ちゃん。いえ、ちーちゃんって呼んでもいいかしら?』
「うん。いいよ」
『じゃあ、ちーちゃん・・・ふふ、本当に可愛いわぁ♪』
スリスリと抱きついてくる女性に少し戸惑いつつも千鶴は不思議な心地良さを感じながら聞いた。
「おばあちゃんはもういないんだよね?」
『そうね、これは夢よ。私がどうしてもちーちゃんに会いたくてこっそりちーちゃんの夢に忍び込んじゃったの』
「そうなんだ」
まあ、夢だというのはわかっているがなんとなく祖母に会えたのは嬉しいと思っていると女性は千鶴に言った。
『ありがとうねちーちゃん。私の息子の娘になってくれて』
「・・・?ちーは、ぱぱがだいすきだから。ぱぱが・・・おにいちゃんがほんとうにぱぱになってくれるっていってくれてちーのほうがうれしいの」
『ふふ、本当に可愛いわね。こんなことなら長生きすれば良かったかしらねぇ』
ふと、見ると何やら女性が半透明になってきており千鶴が驚いていると女性はくすりと笑って言った。
『そろそろ時間みたいね。お礼だけ言いたかったんだけど・・・可愛い孫に何も出来ないのが残念ね』
「おばあちゃん。ぱぱにはあえないの?」
『残念ながらね。今回は時間がないのよ』
「じゃあねじゃあね、ちーがでんごんつたえるよ」
『あら?ありがとう。だったらそうねーーー』
小さく千鶴に耳打ちをする。千鶴はその言葉を忘れないように記憶してから頷いて言った。
「わかった。まかせておばあちゃん」
『ありがとうねちーちゃん。あ、お墓参りする時は小倉亭のいちご大福忘れないようにってママにも伝えておいてね』
「うん、わかった」
その千鶴の返事を聞いてからそっと千鶴を抱きしめてから女性は消える前に言った。
『あの子のことよろしくね・・・私の可愛い孫のちーちゃん』
明けましておめでとうございますm(_ _)m昨年はありがとうございました(*´ ꒳ `*)今年も本作にお付き合いいただけると幸いです♪




