336 お金について
お金
「んで、実際のところどうするんだ?」
3人で楽しく散歩して、夕飯は温かいものを食べて千鶴ちゃんが寝てからいつもの晩酌になった時に先生は聞いてきた。
「何がですか?」
「お年玉・・・というか、ちーちゃんに金を持たせるかどうかだよ」
「それですよねぇ」
子供の教育でいくつかある悩みどころの1つ・・・お金の扱いについてだろう。
「去年までの分はちーちゃんの口座に全部入れてるが・・・私としてはなるべく早くにお金の使い方を知るべきだとは思うぞ」
「まあ、俺もそれには同感です。千鶴ちゃん賢いし覚えるのは問題ないでしょうけど・・・多分自分のためにお金を使わなそうなんですよねぇ」
優しいあの子にお金を持たせたら他人のために使いそうなので怖いところだ。自分の欲しいものを買う方がよっぽど安心出来る。
「遥香さんはいつ頃からお小遣いとか貰ってました?」
「小学校に入ってからかな?お前は?」
「俺は多分千鶴ちゃんと同じ歳の頃には家計を半分握ってました」
「オーケー。聞いたのが悪かった」
まあ、俺は特殊なケースだろうけど・・・それでもいつかは必要なことだしね。
「個人的にはお年玉はある程度貯金して残った額で欲しいものを買わせるほうがいいかと。お小遣いに関しては小学校入学前か後でも全然いいと思います」
「おつかいとかはさせるのか?」
「今の世の中だとむしろ危険です。俺の目の届く範囲で自分で買い物を経験させるのがいいかと」
まあ、ある程度になったら友達と出かけたりするのだろうけど・・・それまでは使い方と自分で使えるようにはしても、下手に初めてのおつかいを体験させるべきではないというのが俺の意見だ。何より千鶴ちゃんは女の子だしロリコンに誘拐とかされる危険性はマジで高い。
「わかった。とりあえずその辺の教育もお前に任せる」
「いいんですか?」
「んまあな。お前なら大丈夫だろう。ちーちゃんに色々教えてやれ」
「わかりました。まあ、とはいえ、女の子のことで分からないことは遥香さんに任せることになりますよ?」
「ああ、ブラとかな」
オブラートに包んだのに・・・流石に付け方とかは知っててもいつ頃からとかは分からないしね。
「まあ、家のことはお前に丸投げになるが・・・」
「構いませんよ。むしろ俺の仕事ですから」
「なら、甘えたいから膝の上に座らせろと言えば従うか?」
「今ならいいですよ」
そう言うと俺の膝の上に本当に座る先生。酔ってるのかは分からないけど、甘えてくる先生は本当に可愛いので思わず俺も甘やかしてしまうのだった。




