326 クリスマスツリー
ツリー
「ふふんふーん♪」
楽しそうにクリスマスツリーの上に飾りの星を乗せる千鶴ちゃん。まあ、俺が抱っこしてあげてるが、こうして飾り付けをするのは久しぶりなので俺としても凄く楽しかったりする。
「おにいちゃん、これでいいの?」
一通り飾り付けを済ませてからそう聞いてくる千鶴ちゃん。流石にクリスマスツリーは古いのしかなかったので新しく買ってきたが・・・うん、なかなかいい出来に満足しながら俺は千鶴ちゃんの頭を撫でて言った。
「うん、ありがとう。じゃあ、電気つけるね」
そう言ってから電気をつけると煌びやかに光り出すクリスマスツリー。それを見て目を輝かせている千鶴ちゃんにほっこりしながら俺はコンセントの位置的に問題ないかを確認しておく。まあ、クリスマスまではちゃんと点灯させておきたいしね。
「おにいちゃん、おにいちゃん。おへやのでんきけしてもいい?」
「うん?まあ、少しならいいけど・・・目を悪くするからほどほどにね」
「はーい」
素直に返事をして電気を消しに行こうとするが・・・うん、若干届いてなくて可愛らしく背伸びをする愛娘の姿がそこにはあった。まあ、やっぱり子供にはちょっとスイッチは高いよなぁと思いながら抱っこしてあげて協力する。
なんか最近千鶴ちゃん抱っこしすぎていて、物凄く自然なことになってきてるが・・・そのうちこれも出来なくなると思うと少し寂しくもある。
「わぁ・・・きれい」
そんなことを思っていると真っ暗な部屋の中で綺麗に輝くクリスマスツリーを見ながらはしゃぐ千鶴ちゃんの姿にもう少しだけ時間はあるかもしれないと思いながら言った。
「千鶴ちゃんが綺麗に飾り付けしてくれたからね。凄くよく出来てるよ。えらいえらい」
「えへへ・・・おにいちゃんといっしょにやったからね」
「うん、じゃあ来年も一緒にやろうか」
「らいねんもいっしょにやってくれるの?」
「当たり前だよ。嫌かな?」
そう聞くとぶんぶんと首を横に振ってから嬉しそうに言った。
「らいねんも、おにいちゃんといっしょにするー」
「うん。あ、帰ってきたらママにも報告しないとね」
にしても、実家ではクリスマスツリーなんてやっても誰も喜ばなかったし・・・本当にいい反応をしてくれる娘にほっこりする。やっぱり行事事を一緒に楽しんでくれる人がいるのは凄く安心するしやる気になるよね。
来年もこうして千鶴ちゃんと一緒に飾り付け出来ると思うと本当に嬉しくなる。先生もなんだかんだで喜んでくれそうだしね。




