323 罰ゲーム千鶴編
罰ゲームではない( - ̀ω -́ )✧
「わぁ・・・きれい」
嬉しそうに俺に抱っこされながら夜空を見上げる千鶴ちゃん。卓球で先生との勝負に負けたので罰ゲームで千鶴ちゃんと先生の言うことを聞くことになったのだが・・・千鶴ちゃんは、寝る前に外で星を見たいと言うのでそれを叶えてあげることにした。
まあ、時間的にはギリギリだけど、せっかくだし今回くらいならいいかと厚着をさせて保険で俺が片手で抱っこしているがもう片方は先生と手を繋いでたりする。
「やっぱ、冬の山は星が異常に綺麗だな」
「寒いですけど、本当に綺麗ですよね」
「冬の大三角はわかるな?」
「ええ、まあ」
「どれ?」
キョトンとする千鶴ちゃんに俺は曖昧な知識で指さして言った。
「あれがべテルギウスて言って、その下のがシリウス、そしてプロキオン・・・この3つが冬の大三角って呼ばれてるんだよ」
「そう、正解」
「まあ、とはいえ俺は星はそこまで詳しくないんで結構曖昧ですけどね」
あと分かるのはリゲルとかアルデバランとかかな?星座ならおうし座とかこいぬ座、おおいぬ座、ふたご座とか基本的なものくらいだろうか?
「あ、でも俺プレアデス星団は結構好きなんです。青くて綺麗ですし」
「ぷれあですせいだん・・・」
「昴とも呼ばれることがあるんだよ。星に関しては今度プラネタリウムでも行こうか」
生の星を観るのも楽しいけど、どうせなら専門的な説明を聞かせてあげたいものだ。そんな風にしばらく千鶴ちゃんに曖昧な知識で説明していると、先生は微笑ましそうに言った。
「案外お前は教師にも向いてたかもな」
「そうですか?」
「ああ。曖昧とか言いながら結構覚えてるし教えるの上手いしな」
「おにいちゃん、せんせいになるの?」
そう聞かれたので俺は迷うことなく言った。
「ならないよ。だって俺はやりたいことあるからね」
「やりたいこと?」
「うん。千鶴ちゃんと遥香さん・・・ママの傍にいたいんだよ」
「おにいちゃん・・・えへへ、ちーもおにいちゃんといっしょ♪」
スリスリと頬擦りしてくる千鶴ちゃん。こうして頬擦りされるとたまに思うけど・・・やっぱり髭もあった方がいいのかな?俺は髭全く生えないから縁遠いんだけど・・・映画とかでお父さんの髭にジョリジョリとして嬉しそうにする娘がいるものだし、いずれ生えたらそういうパターンも想定するべきだろうか?
まあ、そんなことを思いつつもこうしてスキンシップをしてきてくれるようになった千鶴ちゃんが本当に可愛くて仕方ないのだった。




