319 雪遊び
定番パート2かな?
「はい、出来たよ」
「わぁ・・・!うさぎさんだぁ♪」
お昼も終わって、午後は雪での別の遊びをすることになったのだが・・・ミニ雪だるまを教えた後に千鶴ちゃんに教えているのは雪うさぎだ。可愛い見本のようなものを作ったが、久しぶりの割には結構良く出来たと思う。
「本当に器用だよな」
「そうですかね?まあ、雪国とまではいかなくても、雪の多い地域だから雪遊びにはそこその自信ありますから」
「私はこういうのは向かないからなぁ・・・助かる」
「いえいえ、お役に立てて良かったです」
昔、お祖母ちゃんに教わったことが色々活きていて嬉しくなる。にしても、本当に今のために教わったようにも思えることも多いから本当に感謝しかないよね。
「せっかくだし雪合戦でもするか?」
「あー・・・それは遠慮しておきます」
「ん?何かトラウマでもあるのか?」
「いえ、ではなくて・・・」
俺はチラッと一生懸命雪うさぎを作っている千鶴ちゃんを見てから先生にこっそりと言った。
「千鶴ちゃん、あんまり勝負事好きじゃないんですよ。ゲームだろうと、俺と戦うのは嫌がるので」
「そうなのか?瑠美とはボードゲームとかしてたそうだが・・・」
「俺だけなのかわかりませんが、俺と敵対するのは本当に嫌みたいなので、俺は遠慮しておきます」
千鶴ちゃんと遊ぶ時に対戦系のゲームをしないのはそれが理由だ。戦うとなると涙目になって嫌がるので俺からは絶対にその手のゲームは薦めないようにしてる。
友達とかとは普通に出来るみたいだから、本当に特別な存在とは敵対したくないのだろうと思う。確かレナちゃんも千鶴ちゃんとはその手のゲームはしないって保育園の先生は言ってたな。
「なるほどな・・・まあ、それなら仕方ないか」
「ですです。まあ、俺としては賭け事とかしなさそうで将来的な不安は少ないですが」
「ま、私はわりと勝負事は好きだがな。優劣決めるのは楽しいし」
なんとも先生らしい言葉に苦笑してから俺は言った。
「別に賭け事するなとは言いませんが・・・破産するほどになったら止めますからね?」
「スクラッチ数枚で満足するから大丈夫だ。それにお前も知ってるだろ?」
「ええ、まあ」
黒羽家の女性特有の豪運があるから、破産はなさそうだが・・・それでも、自重してるならいいか。
「できた!おにいちゃん、みてみて」
そんなことを話していると雪うさぎが出来たのか嬉しそうにこちらに持ってきた千鶴ちゃんに癒されるのだった。にしても初回なのにクオリティ高いのは本当に流石としか言いようがないだろう。




