313 髪型
ちーちゃん編も書こうか悩み中( ´・ω・`)
「うーん・・・やっぱり、そろそろ切るかな」
洗面所で寝癖を整えてから思わずそう呟く。ここ最近は充実しててあんまり髪を切りに行けてなかったので、思ったよりも伸びているのだ。
「やっぱり今度こそ坊主を試してみるか・・・でもなぁ、皆反対するしなぁ」
俺としては床屋代の節約に坊主でもいいのだが・・・それをやる前に父さんや海斗、雅人や斉藤まで止めるのだ。今のままがいいと言われるのだが・・・2人的にはどうなんだろうと、思って俺は2人が起きてきてから朝食を食べてる時に聞いてみた。
「遥香さん、千鶴ちゃん。俺が坊主になったらどうします?」
かたんとフォークを落とす先生。千鶴ちゃんはよくわかってないのか首を傾げているが・・・
「健斗」
「なんですか?」
「私はどんな髪型のお前も好きだが・・・今のお前が1番好きだ。だから坊主は諦めろ」
「わかりました」
そこまで似合ってないのだろうかと思いつつも俺は頷く。髪の毛洗うの楽だろうし、寝癖とかを直す手間もなくなって楽だが・・・好きな人からそう言われたなら諦めるしかない。
「おにいちゃん。ぼうずってなあに?」
「うん?えっとね、髪の毛をほとんどきって頭がツルツルになってる人のことだよ」
「ううん・・・ちーは、おにいちゃんはいまのかみがいいとおもうなぁ」
娘からもそう言われては諦めるしかないか。どうせなら楽な髪型試してみたかったが・・・まあ、仕方ない。
「というか、いきなりどうしたんだ?」
「髪が伸びてきたので切ろうかと思いまして・・・それで、せっかくだし前から気になってたことを試そうかと思いまして」
「なるほどな・・・だが、やっぱり坊主はなしだ」
「そんなに似合いませんかね?」
「違う。そうじゃない」
似合ってないわけじゃないのにダメ?よく分からずに首を傾げると先生はポツリと言った。
「・・・坊主は目立つからな。お前が人気になって他の女に物珍しさで触られるのが嫌なんだ」
「わかりました。二度と言いません」
可愛らしい理由に納得する。確かに坊主になった知り合いがめっちゃ色んな人から触られるの見かけたことあったわ。確かに坊主ってなんとなく触りたくなるのだろうね。
でも、似合わないわけじゃないのに先生以外が反対したのはなんでなのだろうと、頭を捻るが・・・結局答えにはたどり着けなかった。まあ、俺としては先生と千鶴ちゃんが嫌がるならやるつもりはないしね。
2人にとって好ましい存在でいたいのだ。だから、この日から坊主になるという密かな野望はなくなるのだった。




