308 スーパー銭湯
よくあるあれです(^_^;)
「それじゃあ、遥香さん。千鶴ちゃんのことお願いします」
入口でチケットを買ってからそう言うと、千鶴ちゃんが首を傾げて言った。
「おにいちゃんはいっしょじゃないの?」
「流石にね。今日はママと一緒にゆっくり入ってきなよ」
「うん・・・わかった」
少し寂しそうな表情を浮かべる千鶴ちゃんの頭を撫でていると、先生は微笑んで言った。
「今度は3人で入れるところ行こうな」
「ほんとに?」
「ああ、もちろんだよ。確かお義父さんから貰ったのって混浴あったよな?」
「確かそうですね」
父さんは貰い物って言ってたけど、本当に貰い物なのだろうかと疑いたくなるくらいに条件が俺たち向きだったりするが・・・まあ、それならそれでいいかなとも思う。
「じゃあ、おにいちゃんもつぎはいっしょ?」
「ああ。絶対な」
「そっかー。わかった」
嬉しそうに微笑む千鶴ちゃん。なんというか、ここまで懐いてくれていると、こちらとしても本当に嬉しくなるよね。
「じゃあ、あがったら休憩所で待ってますので。2人はゆっくりしてきてください」
「ああ。お前もせっかくだし楽しめよ?」
「おにいちゃん。いってきます」
「うん。行ってらっしゃい」
2人が女湯に入るまで手を振ってから俺も男湯に入る。流石に脱衣所もそこそこ広く、思ったより人もいたので向こうに千鶴ちゃんを預けたのは正解だったかなと思っていると後ろから声をかけられる。
「あれ?けんちゃん?」
「・・・斉藤?」
振り返ると、何故かそこには友人の斉藤がいた。こんな所で鉢合わせになるとは思わず驚いていると、斉藤は言った。
「偶然でござるな。けんちゃんちもお風呂壊れたでござるか?」
「いや、俺は連れが来たいって言ってたから」
「では、今はおひとり様でござるな。ご一緒してもいいでござるか?」
「まあね。話し相手がいるのは有難いし」
そう承諾すると、隣のロッカーに荷物を入れる斉藤。まあ、それはいいんだけど・・・
「なんかやけに荷物多くない?」
「ん?まあ、ラノベとか暇つぶしがメインでござるよ。なにしろ拙者は姉に連れてきてもらったでござるから」
「斉藤のお姉さん・・・前に1度会ったきりだけど元気?」
確か、凄くすらっと背の高い美人さんだったかな?
「元気でござるよ。彼氏が出来ないと嘆いてはいたでござるが」
「そうなの?美人さんなのに」
「お、けんちゃん拙者を義弟にするフラグがあったり・・・」
「しません」
そんな風にしてくだらないやり取りをしながら準備をする。まあ、俺は先生一筋だからそんなフラグはないのだ。




