296 期末テスト3日目
テスト終了
期末テストも最終日。全教科終了してこれで高校生活での最後のテストが終わったことになる。あとは結果を待つだけ・・・と、言いたいが、そろそろ本格的に考えなくてはならないことがいくつかある。
「テスト終わってそんなに難しい顔してんのお前くらいだろうな」
「うーん、まあね」
「なんか悩みでもあるのか?」
悩みと言えばいいのだろうか・・・
「ちょっとね。明日父さんが顔出しにくるらしいんだ」
「そうか。んで?何を悩んでるんだ」
「うん・・・多分お土産を大量に持ってきそうなんだけど・・・どうやって使い切ろうかと思ってさ」
まあ、それ自体は別に問題ないのだが・・・要するにここでは話せない内容の悩みだと暗に言うとそれを理解したように雅人は言った。
「まあ、お前の父親はお前のこと大好きだからな」
「雅人も親から愛されてるでしょ?」
「ウザイくらいな。お前がいれば分散するから助かるんだがな」
「まあ、いいことではあるんだけどね」
出来れば千鶴ちゃんやこれから生まれてくる子供達にもそんな軽口を言えるくらいに愛情を注げるのが1番だよね。特に千鶴ちゃんはこれまでの分も幸せになって貰いたいのだ。
「今年も多分何もなければクリスマスにお前を誘えって言い出しかねなかったからな」
「今年はちゃんと予定あるからね」
先生の誕生日とクリスマス。この2つが一緒なのだ。両方ともきちんと祝わねばならないだろう。それに、今年からは千鶴ちゃんのサンタさんにもなれるしね。
「雅人はクリスマスは誰と過ごすの?」
「ん?まあ、今のままなら彼女かな?とはいえ、お前が来ないから家族で過ごすとか言って拉致られそうだが」
有り得そうで怖いところだが・・・まあ、俺は今年は2人と過ごせるのが本当に楽しみで色々と張り切ろうとは思っている。海斗や父さんは行事事にあんまり乗り気じゃなかったしね。
「にしても、これでテスト却ってきたらいよいよ学校来る意味なくなるよな」
「まあ、1月からほぼ自宅学習で待機になりそうだしね」
卒業式の練習とか登校日はあるけど、基本的には三学期はまるまる休みのようなものだしね。進路が決まってる生徒がほとんどだからある意味ご褒美にも思えるが・・・決まってないのに嬉しそうに彼女との予定を話している吉崎みたいなのも稀にいるのが怖いところだ。
「初詣も家族でか?」
「そうなるね。久しぶりに着付け出来ると思うと楽しみだよ」
「ま、ないとは思うが会ったらよろしくな」
「うん」
そんな偶然はそうそうないだろ・・・というか、多分ないと思うけどそんな風にだべっているとテストが終わったのを実感出来るのだった。




