278 最高のプレゼント
本日のメインです♪
「んじゃ、ちーちゃんせーので行くぞ。せーの・・・」
パンとクラッカーを鳴らす先生と千鶴ちゃん。クラッカーの反動で若干ひっくり返りそうな千鶴ちゃんを支えていると2人から最高の言葉を貰った。
「健斗、誕生日おめでとう!」
「おにいちゃん、おたんじょうびおめでとう!」
「・・・うん。ありがとう」
料理は流石に俺が作ったものだけど、ケーキは先生がお店で予約して買ってきてくれたものだ。簡単な飾り付けも千鶴ちゃんが頑張ってくれたので、嬉しくなる。
「ほい、これ私からのプレゼントだ」
「ありがとうございます。開けてもいいですか?」
こくりと頷いたので、プレゼントを開けると中には大きめのご飯茶碗と箸が入っていた。
「遥香さん、これって・・・」
「まあなんだ・・・お前が色々買い揃えてるけど、せっかくならこういう私からの家族の印を渡しても何も問題ないだろう」
「はい・・・とっても、嬉しいです。ありがとうございます」
こんな風に家族っぽいプレゼントは初めてなので思わず笑みを浮かべると先生は少しだけ照れくさそうな表情を浮かべてから千鶴ちゃんに言った。
「ほら、ちーちゃんからもプレゼントあるんだぞ。なぁ」
「う、うん。あのね、ちーはこれあげる」
そう言いながら渡されたのは手作りのアクセサリーだった。ビーンズのカラフルなブレスレットタイプで、可愛いプレゼントに驚いていると千鶴ちゃんは少しだけ恥ずかしそうに言った。
「あのね、おばちゃんにざいりょうもらって、つくったの。うまくできたかわからないけど・・・」
「うん、ありがとう千鶴ちゃん。大切に使わせて貰うよ」
ぱぁっと、顔を輝かせてから、千鶴ちゃんは思い出したようにしばらくもじもじとしてから、やがてポツリと言った。
「い、いつもありがとう・・・ぱぱ」
ピーンと時が止まる。ん?千鶴ちゃん今・・・えっ!?
「なるほど、瑠美にしてやられたな」
苦笑している先生を見てからなんとか正気に戻る。そ、そうか、さっきの瑠美さんからのアドバイスはこれだったのか。心臓止まるかと思うくらい嬉しいプレゼントにちょっとフリーズしてから、おどおどする千鶴ちゃんを抱きしめて言った。
「ありがとう・・・本当に嬉しいよ。千鶴ちゃん」
「えへへ・・・」
照れる千鶴ちゃんを抱きしめていると、寂しくなったのか先生も混ざってきたので、3人で抱きしめ合うことになる。そんな些細なことでも、なんだか凄く嬉しくなって、当たり前だけど2人の存在が俺にとって何よりのプレゼントだなぁと、再認識するのだった。




