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七度転生した大賢者、今世では剣士として無双します 〜魔法全盛の世界で剣を選んだ理由〜  作者: ねむのき 圓
7章 近代魔法と教皇

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教皇の死・・・新たな教皇

教皇は地脈の調査を進めたことで利益にならないと感じた上層部たちが密かに暗殺を企てたということが捕らえた2人から聞き出せた。


「どうする?」

俺がミズーリに聞く


「この件は捉えた2人を使って首謀者たちには責任を負ってもらいます」

ミズーリの目は悲しみと怒りに包まれているように感じた


翌日ミズーリが教皇の死を発表これはガルを失ったのと同じ程大きな波紋を呼んだ

さらにレイラン教の保管庫が何者かに荒らされているという情報も入った。

目的は賢者の文献、あれの破棄だろう。

しかし文献は教皇の手からミズーリに移っていた。こうなることが分かっていたのだろう。

襲撃者が捕らえられていたことで即座に荷造りをしていた何名かの司教が即刻捕らえられた。

この件は一瞬で解決へと向かった。


一段落した一週間ほど経った頃

サクラ教皇の弁護士が亡くなる日に遺言を預かったと名乗り出てきたのだ

何名かの大司教とミズーリも呼ばれ何故か俺も参加することになった。

その内容は

『親愛なる信徒の皆へ。 私は、皆が望むような永遠の導き手ではいられなかった。このような形で突然に皆の前から姿を消す不徳を、どうか許してほしい。 私が皆に示した光は、決して偽りではない。だが、私は光である以上に、一人の『真実を知る者』であらねばならなかったのだ』

『地脈の件で動いたときに感じた違和感…私はこうなるであろうと察した。もう少し慎重に動いても良かったが時間がなかった。すべてのものを納得させられる程の材料がなかったのだ。私利意欲にレイラン教を使っている信者のことにも対処するのが遅れていたのも事実しかしこの遺言が読まれているということは解決していると言うことだ』

『混乱するであろう教団の舵取りを、私はある一人の者に託したい。 次期教皇として、ミズーリ司教を指名する。 彼女は若く、まだ何の色にも染まっていない。そして何より、私が最も信頼を置く『ある御方ルーシュ』の傍らで、真実を共に見つめる強さを持っている。 ミズーリよ、重荷を背負わせることを許してほしい。だが、君の『明るさ』こそが、真実を知って絶望に沈むこの教団に必要な光なのだ』


他にも大司教たちにあとの処理やミズーリ教皇の補佐など事細かく書いてかり

ここに居るメンバーは納得したようだった。


そのあと弁護士が俺に近づいてきた

「ルーシュさんですか?」


「そうです。何か呼ばれた理由が?」


「ええ遺言と同時にこれを渡してほしいと」

そこには金庫の暗証番号が書かれたものだった。


金庫の中に納められていたのは、教皇の華やかな遺品などではありませんでした。それは、一人の弟子が師匠を想い続けた「一五〇〇年の証」そのものでした。


震える手で暗証番号を入力し、重厚な金庫の扉が開く。

そこには、外側の豪華さとは対照的な、ひどく古びた品々が大切に納められていた。


まず目に飛び込んできたのは、**『日記帳』**だ。

表紙の革は擦り切れ、一五〇〇年という歳月を物語っている。パラパラとページをめくれば、そこには教皇サクラとしてではなく、弟子ヴァレルとしての言葉が綴られていた。


「12月3日。今日も師匠に怒られた。魔法の構成が甘いって。でも、そのあと頭を撫でてくれた。師匠の手は大きくて、少しだけ温かかった」

「6月25日。師匠がまたハリボテの刀を作っている。魔法を使えばいいのに、なんであんなに剣士に憧れているんだろう。変な師匠。でも、そんな師匠が作るパンは世界一美味しいと思う」

「8月17日 45年前魔王を封印した日だ。この日はいつもうるさい師匠は大人しく勇者レオの墓の前で1日酒を飲んでいる。泣いているのかな?」

「3月15日。師匠が『転生する』と言い出した。冗談だと思いたい。嫌だと言ったら、また怒られるだろうか。」


その日記の束の間に、一枚の**『魔法の絵画』**が挟まっていた。

そこには、転生前に撮ったヴァレルと俺、まだあどけなさが残る十八歳のヴァレルが、肩を組んで笑っている姿があった。魔法の力により、絵の中の彼らは今も楽しげに笑い、動いている。


「……こんな顔をして笑っていたんだな、おれたちは」

今の私には、眩しすぎるほどの輝きだった。

「せっかく出会えたのにすまない・・・強くなったなヴァレル」


そして、金庫の最奥。

そこには、ヴァレル直筆の地図と共に、ある座標が記された封書があった。

**『賢者の杖――の眠る場所』**


「師匠。魔王を飲み込み、世界を終わらせる覚悟の貴方に、これが必要になる時が必ず来る。……私の最後の『贈り物』です」


それは、かつての大賢者ルーシュが愛用し、転生に際して封印したはずの伝説の杖。魔力を一点に集約し、神の理すら穿つと言われる絶対的な力の象徴。


「……最後まで、準備が良すぎるんだよ、お前は」


私は金庫を閉じ、深く息を吐いた。

横では、自分の名前が書かれた引き継ぎ書類の山を前に、ミズーリが「……やるしかないんですよね、これ」と、泣きそうな顔をしながらも、教皇としての覚悟を瞳に宿し始めている。


「ミズーリ。……お前は教団から世界を見張れ。おれは、教団にあるレプリカではなくヴァレルが遺した本物の『力』を取り戻しに行く」

ミズーリの方を見ずに言ったその声は震えているように聞こえた


「ルーシュさん……」



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