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七度転生した大賢者、今世では剣士として無双します 〜魔法全盛の世界で剣を選んだ理由〜  作者: ねむのき 圓
7章 近代魔法と教皇

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賢者の帰還・・・現代魔法の違和感

テオの入寮手続きを済ませ、軽く別れを告げた俺は、ようやく自分の部屋へと戻ってきた。

 ピューターでの一件は、俺の中に一つの「棘」を残していた。


「マティアス……。あの魔力操作をたった一人で、しかも俺を上回る精度で。ありえない話じゃないが、数千年の空白で魔法は俺の知らない形へ進化したのか?」


 自室の扉を開けると、ヴィニーとロロが出迎えた。


「お疲れ様でした! 大変だったみたいですね」 「うまいこと行ったのか?」


 俺は二人に、ピューターで起きた「偽神器」と「マティアス」の真実を簡潔に話した。

話終えると、ロロが呆れたようにため息をつく。

「……賢者様でも謎なんてあるんだな。魔法に関しては世界最強なんだろ?」


「自負はあるさ。だが、この時代の魔法はどこか俺の知る理から外れている気がする。誰が、いつから、後衛主軸のシステムに変えたのか……」


「そこまで考えると気が遠くなりそうですね」

 ヴィニーが苦笑するが、俺の焦燥感は消えない。


「そろそろ進級試験だ。不本意だが、あいつに聞いてくるか」


 翌朝。俺は学園とギルドの両方を統括し、今や王国で最も多忙な男の一人となったアラバマの書斎を訪ねた。


「何か用ですか? 賢者様・・・・

 山積みの書類の陰から、不機嫌そうな声が響く。


「そう邪険にするな。進級試験の内容と、近代魔術の定義を確認したくてな」


「学生らしく大人しくしておいてください。試験は入学試験の延長……学力と魔力の確認ですよ。この学園に残る者は皆、落ちぶれるほど暇ではないので、基本的には全員進級しますがね」


「それは分かっている。だが最近、近代魔術というものが気になっていてな。境目はどこにある?」


「……そんなことを聞かれても、私共にも不明ですよ。そんな暇があるなら、外を見て回ったらどうです?」

 忙殺されているアラバマに追い出され、俺は渋々学園内を散歩することにした。


「違う! その程度で何ができる、基礎からやり直せ!」

 轟音と共に熱気が襲う。訓練場では、学園序列1位のスザクが模擬戦の真っ最中だった。

 後衛チームを率いる彼の指揮は、冷徹で、かつ異常なほど効率的だ。


「何だ、暇つぶしか?」

 スザクがこちらを見ずに放った《ファイアーボール》を、俺は慌てて回避する。

「今ファイヤーボールは……見慣れない術式だな」


「ふざけているのか? 基本中の基本だろ。俺たちを煽りに来たのか?」

 スザクの瞳に宿る真剣な殺気を感じ、俺は早々にその場を後にした。


「……はぁ、俺ってこんなに嫌われてたのか」

 トボトボと歩いていると、ロロとすれ違った。


「何だよ朝から元気のないやつだな」


「お前もおれのこと嫌いか?」


「はぁ?何だその質問?嫌いに決まってるだろお前のせいでここにいるんだからな」


衝撃が走る

身分は隠しているがこの国の王子で賢者と知る少ない同世代(見た目は)


「おれは嫌われて生きてたんだな・・・」

おれは見るからに凹んだ


「そんなに凹むな。偉そうなおっさんが学生と仲良くしてる方が気持ち悪いだろ。……どうしても気になるなら、俺たちと後衛組の授業でも受けたらどうだ? 前衛が知らない『基礎』に手がかりがあるかもよ」


「基礎かぁ、なんか文句言いそうだしパスするわ」


「そういうとこだよ」

ロロは笑って去っていった

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