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七度転生した大賢者、今世では剣士として無双します 〜魔法全盛の世界で剣を選んだ理由〜  作者: ねむのき 圓
2章 学園生活と前衛VS後衛

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VSリリス・・・VSロック

凍結:リリスVS《不死のリカルナ》

「まったく、なんで死なないのよ!」


 リリスは、学園3位《不死のリカルナ》の異名を持つ女に対し、苛立ちを隠せなかった。青白い顔にボサボサの髪という見た目とは裏腹に、その戦い方はおとなしく、冷静で、ミスがない。リリスにとって、最も苦手とする消耗戦を得意とするタイプだった。


「あなたの攻撃厄介やね。氷による足止め、範囲攻撃、それにスピード、どれをとってもその年齢にはふさわしくない。さすがガル様のご息女といったところやな」


「何よ一発も食らってないくせに! そもそもあんた気持ち悪いっ!」


「そう言われても……そういう能力やでな」


 リカルナは淡々と呪文を唱える。「フォレスティア・カカシ」


 彼女の足元から木の根が生え、リカルナに似た不気味な木の傀儡たちが次々と現れた。動きは単純だが、倒しても倒してもすぐに再生する。リリスは本体の位置が全く分からなくなり、動きは次第に制限されていく。


「このままじゃ消耗して負ける……」


「そうだね。君はまだ若いから、自分の能力に体がついてきていない」


 リカルナは冷淡に語りかける。その言葉を聞いたリリスは、焦りと不安に包まれた。次の瞬間、リカルナの手から生えた根っこが彼女を捕らえ、強烈な一撃を放つ。リリスはギリギリで避けたが、足が絡まり、転倒してしまった。


「可愛い女の子を叩くのは嫌なんやけど、戦いだから仕方ないよね」


 リカルナは、丸太のように変形させた腕でリリスを強打した。リリスは仰向けに倒れ込み、意識が遠のいていく。


「ルーシュ、ごめん……勝てなかったよ」その言葉が口から漏れた直後、傀儡が迫ってくる。


「あと勉強のために覚えといてな。君の首に種子を植えさせてもらってん。いつもより消耗が大きかったと気づかんかった? じわじわ君の体力、魔力を放出させてもらっててんで。自分のことも大切やけど、相手のこともしっかりと見なあかんで」リカルナは勝利を確信していた。


「完敗だね」


「だね。ルーシュも威勢がいいからどんなメンバー連れてきたんかと思ったら、これだけ戦力差があるとはがっかりやわ。実際ルーシュも警戒するほどでもない男なんかな? 前衛は前衛らしく私らの囮になっていれば良いんやで」


 その時、リリスは思い出した。彼女の真意は、仲間たちと共に強いパーティーを作りたいというものだった。そして、リカルナの言葉に、一筋の光明を見出す。


「違うよ、私たちはもっとあなたたちと仲良くパーティーを組んで、お互いを助け合って……」


 彼女は必死に首元の種子を引きちぎり、立ち上がった。


「残念だけど、魔力源がわかったよ。木だし、根っこ、地面の下だったね」


 リリスは剣を振りかざし、地面を斬る。深さ3m、長さ10mの直線が一閃で描かれた。


 その勢いのまま、斬撃を木傀儡の方へ飛ばした。木傀儡は2体ほどしか倒せず、他はかすった程度だ。


「当たらへんかったなぁ。ほんじゃさいなら」


 木傀儡がじわじわ周囲を囲み、逃げ場をなくしていく。リカルナは余裕の笑みを浮かべ、丸太の腕でリリスを強打しようとした。


「私の氷は……爆ぜる(ハゼる)!」


パチン!


「うそうそ! 何が起こってんの!?」


 優勢だと思われたリカルナが、突然氷に動きを封じられ焦った。リリスが斬った地面と、傷を負った木傀儡が瞬時に凍りつき、リカルナの魔力源である根っこごと動きを封じたのだ。


 状況を整理する間もなく、凍った部分が一気に収縮し、大爆発を起こした。それと同時に、リリスは糸が切れたように後ろに倒れる。


 爆発の跡地には、長さ15m、深さ5m、幅4mほどの巨大な溝が残された。木傀儡も全て消え失せ、その溝の奥底から、リカルナの倒れている影があった。


敗北:ロックVSジヴァ、そしてカオスな乱入

「隠れずに出てこい!」


 ロックの声は、緊迫した空気を切り裂くように響いた。ロックが対峙しているのは学園5位の男ジヴァ。スザクの側近で、多様な魔法と戦闘を好む熱い男だ。


 ロックは手を広げて索敵を始めた。


「出てこないなら探すぞ。オープン・アースポインタ!」


 両手を広げ、周囲の空間を探るロック。


「クローナ・ツェーン」


 その間に、ジヴァは分身を駆使して、10体の幻影を作り出していた。


「ちょっと待て、本体がわからん。てめぇ、やる気あんのか?」


「やる気はあるよ。それに、お前の方がダメージが大きいのがわかってる?」


 ロックが探している間、ジヴァは隠れた位置から何度も攻撃を繰り返した。そのせいでロック自慢の岩の鎧は、ボロボロにひび割れ、いつ崩れてもおかしくない状態になっていた。


「アースロック・オーバー!」


 ロックは、自身の鎧を吹き飛ばし、索敵で見つけた場所に向かって攻撃した。2体ほどの分身が消えたが、肝心の本体には当たらなかった。


「ウィンディア・ゴーレム!」


 ロックは詠唱し、風をまといながら素早く移動し、さらに分身を倒していく。


「次は風か? 相性は知ってるよね。岩は水に、水は風に、風は火に、火は岩に……」ジヴァは冷静に語り、次の攻撃を準備した。


「けど、風に炎はどうなると思う? フレイマ・フェネクス!」


 ジヴァの言葉が響くと、風の鎧をまとったロックの周囲に炎の鳥が飛来した。


「くそぉ、アースガイア・ニーディア!」


 ロックは岩を地面から針のように突き出し、炎の鳥を攻撃したが、うまく避けられてしまった。


「ならこれならどうだ?」


 ロックは周囲を岩で固め、自らを守る。だが、ジヴァは冷笑を浮かべた。


「炎に岩じゃダメだろ」


 炎の鳥は、岩を砕き、風をまとったロックもろとも焼き尽くした。


「アイスア・ナベリウス!」


 ジヴァはさらに氷の三首の狼を召喚し、追い打ちをかける。狼はロックに噛みつき、その部分が瞬時に凍りついてしまった。


 その瞬間、大きな音が鳴り響き、ロックは動かなくなった。


「ギャーオ!!」


 突然、ロックたちの側に現れたのは、**巨大な魔物ディアボロ**だった。


「おいおい、あいつこんなもんまで召喚してたのか?」ジヴァは驚愕し、ディアボロに攻撃される。


「フレイマ・フェネクス!」


 炎の鳥がディアボロに直撃し、少しひるませることができたが、ジヴァは焦っていた。


「しっかし、硬てぇなぁ、こいつ」怯んだだけで、ディアボロはすぐに暴れまわり、ジヴァを狙ってしまう。


「な、何なんだこいつ……」倒れているロックが声を発する。


「おっ、次はロックか。大丈夫か? なかなかひどくやられたな」


「ルーシュか。下は無事に終わったみたいだが、あれはお前のせいだな」


「ばれた? ギリギリのところで後衛の1人に召喚されちまった。誰構わずだから、スザクのところ持っていく途中だったんだけど、ジャックのところとお前のところ経由してるみたいだわ」


「まったく、邪魔しやがって……」


「そのボロボロでよく言うわ」


「すまんな……」


「急にどうした?」


「リーダーにまでしてもらったのに、俺はいつも負けばっかりだ。何も期待に答えられていない」


「気にすんな、お前はお前だ。リーダーに必要なものは揃ってる。お前の一言はみんなに勇気を与える。あとはもっと訓練だな」


「お前らみたいな化け物にはなれねぇよ」


 暴れるディアボロが、ジヴァの近くに迫ってきた。


「なんとかなるよ。悪いけど、俺はいくぞ」


 ジヴァはディアボロを誘導するために動き出したが、その時、ルーシュが前に立ち塞がった。


「おいお前、あっちには俺の仲間がいるんだ。ここで消えてもらうぞ」


 ルーシュと対峙するジヴァ。


 ラスト15分は、残り人数が表示されない仕様になっていた。最後に確認できたのは、前衛6人、後衛7人。


 俺が3人やってきたから、最低でも6対4。こっちが有利だが、ジャックたちが消えてしまってる…現在の状況はわからないままだった。

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