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2・登校中
2・登校中
香音と香織は家を出て、学校に向かって上野公園を歩いていた。二人が通う高校は、家から上野公園を抜けた先に在り、近くには博物館等の施設が点在している。二人が入学してから、二週間近く経ち、二人は既に学校に慣れていた。
「よお!」
と、突然香音と香織の背後から声を掛けられた。振り向くと其処には、二人より背が高くて、同じ制服を着ている男性が立っていた。
「直也! おはよう」
「直也、おはよう」
直也と呼ばれた男性は、二人から挨拶を受けると、ニッと笑った。
「ほんっとお前ら、昔から何時も一緒だな!」
直也はやや呆れた口調で言う、それに対して香音が・・・
「ん!? 別に良いじゃない! 私達が何時も一緒なのは、年上の幼馴染の直也だって知っているんじゃない!」
と、怒った様に香音は言うが、其れに対して直也は肩を竦めただけだった。香音と香織姉弟と直也は幼馴染であり、直也は二人の事も良く知っていたのだ。
「ほら、早くしないと遅刻するぞ!」
と言って、直也は走り去って行く、直也の言葉を聞いて、香音は腕時計を確認する。
「あ、ホント! 香織クン急ごう♪」
と言って、香音は香織の手を掴む。
「!!!!!」
其れに対して香織は、驚いて顔を赤く染めてしまったが、香音は其れに気づく事もなく走りだし、香織も其れに合わせて走った。




