1・二人の朝
初めまして、ある方の作品を参考にさせていただきました作品です。(その人には許可を取ってあります)。
昔初めて書いた恋愛作品なので、やや不出来ですがどうぞ楽しんで見てください。
双子の赤い糸
作・白狐
0・何時の頃から・・・
何時の頃から・・・僕達は・・・私達は・・・お互いを愛し合っていた・・・。
1・二人の朝
七畳程の部屋の閉じられたカーテンの隙間から朝日が差し込み、その光が二段ベッドの下の段のベッドで寝ている人物に当たる。ベットで寝ている人物は、耳位まである濃い茶色の髪に、女性的な顔立ちをしていた男の子だった。
「う、ううん・・・」
朝日が当たった事により、その男の子は布団に顔を埋くめる。とその時、部屋の扉が開き、部屋の中に一人の女の子が入ってきた。その子は学生が着るブレザー姿で、ベットに寝ている男の子とそっくりな女の子であった。その女の子は寝ている男の子に近付いて、優しく布団を撫でながら言った。
「香織クン、朝だから起きて♪」
女の子は香織という男の子に、優しい口調で言った。すると香織は布団から顔を出して言った。
「おはよう・・・香音お姉ちゃん・・・」
香音という女の子は、その声を聴き、優しく笑った。
※ ※
香音と香織は双子の姉弟であり、上野にある家で二人で暮らしていた。両親は二人が中学三年の時、神奈川県に引っ越したが、二人は地元に残りたい強い願いで、元々住んでいたこの家に残ったのだ。現在二人は高校一年生であり、上野の都立高校に通っているのだ。
香織が制服に着替えて台所に来ると、ダイニングテーブルに焼いた食パンと目玉焼きが皿に乗って置かれていた。
「朝ご飯食べて、早く学校行こう♪」
香音は笑顔で言いながら、コーヒーの入ったカップを置き、椅子に座った。香織も香音に向き合う形で座り、朝食を摂りはじめた。食事は基本的には香音が担当し、買い物は基本的に香織が担当し、掃除等は二人で行っていた。
「香織クン、今日夕飯何にする?」
「そうだね・・・カレーは?」
香音が食パンを頬張りながら、香織に尋ねると、香織も食パンを頬張りながら、香音に答える。双子であるからなのか、時折動作が似ている事があるのだ。
「うん良いよ♪ 香織クン、カレー好きだもんね♪」
と、香音は笑顔で言うが、その瞬間香織は顔を赤くして背ける。
「? どうしたの?」
「い、いや・・・何でも無いよ・・・御馳走様」
香音にそう言うと、香織は食べ終わった食器を流しに持っていって洗い始めた。
香織が香音に対して顔を赤くしてしまった訳、香織はシスコンであったが、それだけではなく香織が実の双子の姉である香音の事が好きであったからだ。勿論姉としてだけでは無く、恋人として・・・。




