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これが私の本当の自分じゃない  作者: ミナミラスト


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第14章:青いストライプの服を着た女性たち

「シエナ……どこにいたの?」


ミサキは、何もかもを見透かしてしまいそうな金色の瞳で私を見つめていた。

その指は、まだ私の手の上で震えている。


「私?」

私は首の後ろをかきながら言った。

「トイレにいたんだ。うっかり携帯を落としちゃって……探すのに手間取っちゃった」


(嘘だ。優しい嘘だ。

あの更衣室で本当に何があったかなんて、彼女には言えない。まだ言えない。)


「あ……そうだったの……」


彼女は私の手をさらに強く握った。

指の関節が白くなっている。


「じゃあ、私たち——」

私は話題を変えようと口を開いた。


しかし、出口に着いたとき、私は立ち止まった。


七人いた。


濃紺のタキシードに身を包んだ七人の女たち——

汚れひとつなく、見分けがつかないほど瓜二つで、まるで軍の生産ラインから出てきたかのようだった。

彼女たちは生徒たちに、ぶっきらぼうで正確な身振りで指示を与えていた。

一人はバッグを調べていた。

もう一人はタブレットに名前を書き込んでいた。

別の一人は、両手を背中に組んだまま、黒い眼鏡の奥に目を隠して、ただ観察していた。


「蒼き帯……」

ミサキがつぶやいた。


「蒼き帯?」

私は繰り返した。

「なんて間抜けな名前だ。さあ、行こう——」


「だめ!」


彼女の手が私の手を握りつぶし、血の巡りが止まるほどだった。


「だめ……行ってはだめです。お願いです、待ちましょう」


彼女の指は震えていた。

皮膚の下で脈が早鐘のように打っている。恐怖だ。わかる。彼女は怯えている。


(でも、なぜ?

いつもあんなに落ち着いているミサキが、これほど震え上がるなんて、

この女たちは一体何者なんだ?)


「わかった……さあ」


私は彼女の手をそっと私の胸へと導き、心臓の鼓動の上に置いた。


「ここに少しだけ座っていよう、いい?」


「ここに?」

彼女はうつむいた。


私たちは入り口近くの大理石のベンチに、手を離さないまま座った。

石の冷たさがスカート越しに染み込んできた。

他の生徒たちが私たちの前を通り過ぎ、青い服の女たちに挨拶し、身分証を見せて、去っていく。


(ミサキは怯えている。

でも、なぜ?

この女たちは彼女に何をした?

それとも、彼女の知り合いに何をしたっていうんだ?)


「ミサキ」


「……はい」


「今日はどんな一日だった?」


彼女は私の目を見つめた。

一瞬、その表情が揺らいだ。

まるで、その質問に不意を突かれたかのように。


「私の一日は……とても良い日でした。

あなたとご一緒にお食事できて、とても嬉しかったです」


(「あなた」だ。「君」じゃない。

いつも私たちの間にある、目に見えない壁。)


私は微笑んで、彼女の手を握り返した。


「私も、あなたと食べられて嬉しかった。

ねえ、知ってる?

毎日あなたと一緒に食べたいな」


「毎日……ですか?」

彼女の瞳が輝いた。

「もちろん……私も、毎日ご一緒できたら嬉しいです」


「じゃあ、今日からそうしよう。

そして、誰にもわからないけど……

もしかしたら、お婆ちゃんになるまでずっと続けられるかもね」


柔らかな風が彼女の黒髪を揺らした。

最後の陽光が玄関ホールのステンドグラス越しに差し込み、

彼女の頬を温かな黄金色に染めた。

まだ乾きっていなかった涙が、夕暮れの輝きの中でゆっくりと消えていく。


「もちろんです」

彼女は言い、その声は先ほどよりも確かなものだった。

「私はいつまでも、あなたと共にいます」


「それを聞いて——」


バシッ!


背中への乾いた一撃が、私の言葉を遮った。


「くそっ!

誰が——あっ!」


(しまった。すっかり忘れてた。)


そこに彼女が立っていた。

まっすぐな赤みがかった髪が目にかかりそうになっている。

ブレザーは曲がって引っかかり、スカートはねじれている。

いつもの反抗的な姿勢だ。


「どうやら忘れてたみたいね?」


「シエナお嬢様……」

ミサキは私たちを交互に見ながら、まばたきした。

「アリーシャさん、お二人はお知り合いなんですか?」


「知ってるに決まってるでしょ!」

アリーシャは私たちの隣のベンチに、脚を広げ、背もたれに腕を投げ出してどっかりと座った。

「セント・ヴィアンの流れ星を知らない人なんているわけ?」


「あ……知らない人はいないだろうね」

私は腕を組みながら答えた。


(流れ星ね……めったに姿を見せない人につくあだ名みたいだ。)


「ねえ、ミサキ」

私は彼女の方を向いた。

「家にゲーム機ってある?」


「ゲーム機……ですか?」

ミサキは首をかしげた。

「テレビゲームの、でしょうか?」


「そう。そういうのだよ」


「娯楽室にいくつかあります」


「マジで、そんなことメイドに聞かなきゃわかんないわけ?」

アリーシャが、あざけるような笑みを浮かべて背にもたれかかりながら口を挟んだ。


「へ……アリーシャ、ずいぶんくつろいでるね」


彼女はわずかに赤面した。

青白い頬に、ほんの少しだけ色が差した。


「あんた、いい匂いがするだけ。

自惚れないでよ……」


ミサキは黙って私たちを見ていた。

その視線はアリーシャから私へ、私からアリーシャへと動く。


「お二人はとても親しいんですね」

彼女は穏やかな笑みを浮かべて言った。

「昔からのお知り合いなんですか?」


「初めて会ったのは——」

「お祭りで会った——」


沈黙。


私たちの視線がぶつかった。

(しまった。やらかした。)


「忘れたの?」

アリーシャが眉をひそめて尋ねた。


「た、多分……」


彼女は再びベンチに身を投げ出して、首を振った。


「気にしないで。わかってるから。

あなたにとっては大変なんでしょ」


「うん……」

私は彼女がそれ以上追求しないことにほっとして、つぶやいた。

「今はそれは置いといて。とにかく……本題に戻ろう」


私とアリーシャの目が合った。共犯者の火花。


「どのくらい?」

私は尋ねた。


「従来型のシミュレーターで十分よ」


「従来型ね……簡単だと思う……多分」


ミサキは、砂の城を作る二人の子供を見守るような目で私たちを見ていた。

その表情は優しく、ほとんど母性的ですらあった。


「じゃあ、それで全部?」

アリーシャが尋ねた。


「そう」


「そのためだけに集まったの?」


「そう。ちょっと馬鹿みたいだったかも……」


アリーシャは鼻を鳴らし、自分のタブレットを私に差し出した。


「番号を教えて。

そうすればもう時間を無駄にしないで済むから」


「オッケー」


ピッ。

私たちは一瞬で連絡先を交換した。


(これは普通の会話だ。

これが友達同士のすることだ。

これは……いいものだ。)


「あの……お嬢様方」

ミサキの声が私たちを現実に引き戻した。

「そろそろ行くべきかと。もう他の学生は誰もいません」


顔を上げると、玄関ホールはほとんど空っぽだった。

残っているのは私たちだけ。

そして、七人のタキシードの女たちが、待ち構えている。


「あ、そうね……看守たちのそばにはもう誰もいないわね」

アリーシャは立ち上がりながらつぶやいた。

「じゃあ、また明日ね」


彼女は、ねじれたブレザーのポケットに手を突っ込んだまま、気楽な足取りで去っていった。


私はミサキの両頬に手を当てた。

彼女の肌は温かかった。

その瞳は驚いたように私を見つめている。


「もう行く時間だね?」


彼女は頭を振った。

自分を苦しめているものを追い払うかのように。


「はい。家に帰りましょう」


私たちは出口へと歩き出した。

私の足取りはまだ引きずっていて、ミサキがそれに歩調を合わせてくれる。


そして、オズヴァルドの姿が見えた。

彼は黒いメルセデスの横に立って、タキシードの女たちのうち三人と話していた。

その表情は険しかった。

彼の両手は、抑えきれない緊張を帯びて身振りを交えている。


「オズヴァルドが彼女たちと話してる……」

私はつぶやいた。

「ということは……」


私はミサキを見た。

彼女の顔は虚ろだった。

無表情。

まるで誰かが彼女の中の灯りを消してしまったかのようだった。


私は自分の体を彼女に寄り添わせた。


「さあ、もう少しだけ私を助けてくれる?」


彼女は私を見た。

それから、うつむいた。


「はい……すみません。どうか、お許しください」


タキシードの女たちの一人が集団から離れ、私たちの前に立ちはだかった。

その目は暗く、生気がなかった。底の見えない二つの穴のようだった。


「失礼します。確認です。どうぞ、私と一緒に来なさい」


ギュッ!


彼女は私の手を、思わずうめき声を上げるほどの力で掴んだ。


「あっ! 痛い!」


「もっと丁寧に扱いなさい!」


ミサキが叫んだ。

その声は大理石の柱に反響した。

彼女の目は、私が今まで見たこともないような、純粋で凝縮された憎しみを放っていた。

歯を食いしばり、体は震えていた——しかし恐怖からではなかった。怒りからだった。


青い服の女は微塵も動じなかった。


「お嬢さん、ご理解いただけていないようですわね」


その暗い目は、私たちをまるで動物のように見下ろしていた。

話しかける時間すら惜しいと言わんばかりに。


「そこまでだ!」


オズヴァルドが大股で近づいてきた。

その声は雷のようだった。


「一線を越えるな、蒼き帯。それはお前の任務ではないはずだ」


「申し訳ありません、オズヴァルド様……行き過ぎました」


しかし、彼女は顔を背けなかった。

じっと私たちを見つめ続けている。


「だとしても、確認は行わなければなりません」


他の女たちは何も言わなかった。

ただ見ているだけだった。

監視カメラのレンズのような、七対の暗い目が。


「それは——」


「心配しないで、オズヴァルド」


私は微笑んだ。

足首がズキズキと痛み、恐怖が内臓を食い破ろうとも、できる限りの笑顔を作った。


「私が受けるよ、ね?」


「お嬢様……」


「大丈夫、大丈夫。

ミサキ、ね?

ただ笑って。ほら、笑顔を忘れないで」


私は指で唇の端を上に引っ張って、ばかばかしい笑顔を真似しようとした。


「さあ、行こう」


その女は、私が無重力であるかのように抱え上げた。お姫様抱っこで。

彼女の腕は、クレーンのようにしっかりとしていて、無機質だった。


(お姫様抱っこか……歩けない時の唯一の選択肢ってわけね。)


彼女たちは私を、校門の横にある小さな詰め所へと運んだ。

中は消毒液と何か金属的なものの匂いがした。

折りたみベッド。開かれたブリーフケース。ガーゼ。包帯。

そして奇妙な黄色い液体の入った注射針。


「手順は覚えていますね?」


「手順?

いいえ……ごめんなさい。覚えてない」


女は私の目を覗き込んだ。

一瞬、その暗い瞳に何かがちらついた。

好奇心? 哀れみ?

私にはわからなかった。


「わかりました。では、注射をして、拒絶反応が出ないか確認します。いいですね?」


「オッケー」


彼女は私の左腕を取った。

その手触りは冷たかった。

静脈に触れないよう注意しながら、彼女は前腕の皮下に針を刺した。


チクリ。


黄色い液体が私の体に入ってきた。


そして、冷たさを感じた。


普通の冷たさではなかった。

注射の針穴から蛇のように這い上がり、腕を上り、液体の氷のように静脈を枝分かれしていく冷たさ。

私の心臓は激しく動悸を打った。


「え……」


ポタリ。


生暖かいものが鼻から伝い落ちた。

手をやると、指が赤く染まった。


「血……?」


女は金属的なカチッという音とともにブリーフケースを閉じた。

私の方を向きもしなかった。

彼女はチェリー味のキャンディを取り出して私に差し出した。


「私……子供じゃないんだけど……」


「え。そうですね」

彼女は私の頭を撫でた。

その手は冷たかったが、その仕草は……母性的だった?

「さあ、立って」


彼女は私の肩を抱き、外へと導いた。


「シエナお嬢様!」


もう一歩も歩かないうちに、ミサキが私に抱きついてきた。

彼女の体が私を包み込む——温かく、震えながら。


「あなたの姿を見たかった……

でも、私の視線はどこかへ行ってしまいそうで……」


「お嬢様……血が……血が出ています」


彼女の涙が私の肩に落ちた。

熱くて、必死な涙だった。


オズヴァルドが素早く近づいてきた。


「泣くな、ミサキ。彼女はただ疲れているだけだ。前と同じじゃない」


(前と同じじゃないって、何が?

何を知っているんだ、オズヴァルド?)


私の視界は薄れていった。

世界の輪郭がぼやけていく。

まるで誰かが私の目の上にガーゼのカーテンを引いたようだった。


そして、私はそれを見た。


車の中に。黒いメルセデスの後部座席に。


胴体。

人型の、バラバラに引き裂かれた胴体が、車内のよどんだ空気の中に浮かんでいた。

それは無数の目で覆われていた。

何十もの目。

同期せずに開閉する瞼。

私を見ているようで見ていない瞳孔、

私を貫き、同時に貪り食う瞳孔。


「み……ミサキ……」

私の声はかすれていた。

「あそこ……車の……中に……」


「私に渡せ、ミサキ」


オズヴァルドが私を腕に抱えた。


「行くぞ、ミサキ。家に帰らねば」


「いや……」


彼らは私を車へと運んでいた。

恐怖が私を満たした。

叫ぶこともできなかった。

動くこともできなかった。

私の体は、その"モノ"に近づいていく抜け殻だった。


ドアが開く。


「ツ……ツ……」——混線——

「……セ……ィ……」——混線——

「…...ホ……ド……」——混線——

「……ン……を」


あ。

奇妙な雑音と言葉が私の心に溢れた。

ひどくチューニングのずれたラジオのように。

雑音にかき消された悲鳴のように。


「オ、オズヴァルド様……彼女は大丈夫ですか?」


「あ。大丈夫だ。彼女は強い」


「で、でも……とても震えています……」


ミサキの涙は止まらなかった。

私の顔に、私の手に、血に汚れた私の制服の上に落ちた。


(前にこれを見たことがある……

でも今は……今はやめて……)


私は彼女を抱きしめようとしたが、私の腕は反応しなかった。


「いいえ……通常の道は通れません」


オズヴァルドは視線を動かさなかった。

彼の両手はハンドルにしがみついていた。

まるでそれが彼を正気に保つ唯一のものであるかのように。


「通れないんです……」


「通れない?」

ミサキの声がかすれた。

「それよりも大事なことは——」


「選帝公が来ている」


沈黙。


ミサキは凍りついた。

彼女の手は私の手にしがみついた。


私が窓の外を見ると、車は私の見覚えのない通りを進んでいた。

通りにはプロパガンダのポスターが立ち並んでいた。

平和、秩序、未来を約束する男と女の顔。

角という角に旗がはためいていた。


(選帝公……選帝公って誰だ?

そして、なぜ私たちは彼から隠れなければならないんだ?)


オズヴァルドは悲しげな、ほとんど聞き取れない声で言った:


「我々にできるのは、ただ傍観することだけです……」


ミサキは私の手を握りしめた。

彼女の唇は震えながらも、囁きを紡いだ:


「あ、主よ、どうか私の叫びをお聞きください……

暗闇が私の住まいに届きませんように……

あなたの妖精たちが私たちの平和と静けさを守ってくれますように……

彼らを二度と立ち上がらせないでください……

偽りの善意が再び私たちを欺くことがありませんように……」


それは祈りだった。

必死の嘆願だった。

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