新しい仲間たち③
まぶたをこすり、擦った手を見つめる。
少し寝たからか、身体の節々が痛くない。
机の上には見覚えのある羽があった。
あ、そうだ 私、小鳥助けたんだった
羽根を持ってどこにいるのかと目をキョロキョロさせると灰色の羽毛布団の上でこちらを見つめていた。
「あ、てか大丈夫? その羽根
怪我してたんだけど」
といったら羽根をバタバタさせて満足そうに飛んだ。
「大丈夫だよありがとう」
ならよかった え゛
「小鳥が喋ってる…」
思わず口をぽかんと開け、言葉が出てこなかった。
ぽけーとしてるわたしのそばにやってきて
「キミは魔法使いなんだ!
だからぼくがきた!
ボクはエール
よろしくね♪」
は 今なんて
自分の耳を疑った。
いやいやいやまさかそんなわけ
と思ったけどエールの顔を見る限り本当だ。
「うそでしょ?うそだ、信じられないよ」
「信じられないなんてうそだよ、現に僕の声が聞こえてるじゃんかー」
え゛うそうそうそ
まあでも鳥の声聞こえるとか確かに?
頭がクラクラする。
考えてみれば、転生して、しかもシンデレラで、って考えればありえるか
ってありえてたまるかーー!
「うそでしょ!だってだってわたしが?魔法なんて使えないよ!」
エールは不思議そうに首を傾げながら
「えーそんなことないと思うよ
だって13歳の誕生日に生まれ変わったように魔法が発生しやすくなるものだから
多分あったんはずだよー」
腕を組みながら?マークを頭に浮かべる。
「とにかく、僕は君をサポートするために来たんだ!
僕らは魔法使いの人間を育てるために存在するしね。
さっそく、来週の舞踏会に行くために魔法を磨こう!」
意気揚々としゃべる彼はいつの間にかわたしの腕の中にいた。
「ん?てかなんで舞踏会知ってるの?」
私の腕にくちばしを突きながら
「え?だって僕ら鳥だよー そんなの盗み聞きすればわかるじゃーん」
と呑気に答えた。
え、たしかに?
ってことは…
来週の舞踏会には絶対行けないと思っていたけど魔法とエールがいればいけるかもしれない…!
急に光の道筋が頭のなかでひらめいた。
そのころ、継母と姉たちはリビングで紅茶をすすりながら大盛り上がりでした。
「お母さま、舞踏会に王子様がくるってほんと!?」
「王子様に一度でいいから会えないかしら〜」
継母はゆっくりと紅茶のカップを置き、
「えぇ ドリシア,アナスタシア,
私もたのしみですわ
あなたたちどちらか、将来のお妃様になるかもしれないもの」
結んだ口元は固く、それでも口角はあがっていた。




