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第6話 学校に住み着いた猫

放課後、3人で部室に集まり、話をしていた。


「ところでこの部活って、依頼が無い時は何をするんだろ」と僕が言う。


「漫画でも読んでいればいいんじゃないか」と直臣。


「じゃあ正一郎漫画持って来て」と由紀乃。


「なんで僕が」


「お前ら、暇そうにしているなら仕事をあげよう」と顧問の先生がやって来て言う。


「いえ結構です」と僕が断った。


「いいから遠慮するな。最近学校に猫が住み着いているらしいんだ。追い払ってくれ」


「猫ですか」


「そうだ。白い猫らしい。俺は見たことがないがな」


「じゃあ、どこにいるのかも」


「わからない。その辺も含めて追い払ってくれ。頼んだぞ」


漫画を読んでいた直臣は不満顔だ。


由紀乃は猫に興味を持ったという感じだ。


「やるならさっさとやろうぜ」と直臣。


「飼い猫かなあ。野良猫かな」と由紀乃。


とりあえず、会う人会う人に聞いて回った。


「猫?見たことないな」


「へえ。猫が住み着いているんだ。どんな猫?」


「猫いるんだ。学校で飼おうよ」


「自転車置き場で見たことあるよ。白い猫でしょ」


「校庭の端の木のところにいたよ」


「女の子がミルクあげてたよ」


見たことがある生徒もいるようだ。


餌付けしている生徒がいるのも感心できない。


これでは追い払っても戻ってきてしまう。


しかしとりあえず探してみることにした。


まずは目撃情報のあった、自転車置き場と校庭の端の木に行ってみたが成果はなし。


あとは猫がいそうなところを探したが、見つからなかった。


翌日も捜索。


昨日と同じルートを探すも見つからなかった。


しかし中庭で女子生徒が騒ぐ声が聞こえたので行ってみると、女子生徒たちが猫に餌をあげていた。


「どうする?」と2人に聞くと、直臣が猫の方に向かっていく。


「先生から猫を校内から追い払うよう言われたんだが」


「ルルちゃんを追い払うってなに? この子がなにかしたの?」


「いや、普通にだめでしょ。学校に動物が住み着いてちゃ」


「ルルちゃんは渡しません」


女子生徒たちが猫の前に立ちふさがる。


「直臣一旦出直そう」


3人で職員室に行き、先生に結果を報告。


「全く困った話だ。手段は問わない。追い払ってくれ」


「それ悪役のセリフ」と由紀乃。


翌日中庭に行ってみると、昨日の女子生徒たちがまた餌付けをしている。


今度は由紀乃が近づく。


猫を見て一言「かわいい」


「でしょでしょ」


お前が仲間になってどうすんねん、と僕は思った。


「もしよかったら私が飼おうか?」と由紀乃。


女子生徒たちが顔を見合わせる。


「それなら私が飼う」


「いや私が」


「じゃあ飼える人は持ち回りにしない?」


「それいい」


こうして猫ことルルちゃんは女の子たちに飼われることになった。



「あ~あ、せっかく私が飼おうと思ったのに」と由紀乃。


「まあいいじゃないか」と僕が慰める。


先生にも報告して、この件は解決したのである。



一週間後。


「また先生が来て。今度は三毛猫が住み着いたみたいなんだが……」


「もういいじゃないですか」


「何がだ?」


「この学校、猫を飼う学校にしましょう」


「よくない」

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