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第16話 増える写真

部室に写真部がやってきた。


「あれ?またクイズ勝負やりたいんですか?」と僕が聞くと「いや今日は相談に来た」という。


「どうしたんですか?」


「実は最近部室のパーテーションに写真が貼られているんだ。それで誰が貼ったんだと聞いても誰も知らないという」


「どんな写真?」と直臣が聞く。


「学校の正門とか教室とか体育館とか」


「なにか意味あるのかな?」と由紀乃。


「法則性とかはわからない。そして意味があるとも思えない。だから誰が一体何のために」


とりあえずみんなで写真部に行ってみる。


パーテーションにはいろんな写真が貼られている。


「このパーテーションに貼られているのがそうだ」


そこには言われた通りの写真が貼ってある。


「強いて言えばこの学校関係だね」と直臣。


他のパーテーションには学校ではない風景が多い。


「こっちのパーテーションのは?」


「写真部で撮ったものだ」


「学校関係にヒントがありそうね」と由紀乃。


しかし、これではなにもわからず、その日はこれで終わった。


翌週写真部の人が来て「また新しく写真が貼られている」と言う。


言ってみると、学食や校庭の写真が追加されていた。


部員の中には気味悪がっている人もいるという。


「なんとか犯人を特定してくれ」


「そう言われても僕ら探偵ではないし」


「でも便利屋部ならなんでも解決してくれるって聞いたぞ」


「そんな訳あるかい」と直臣。


「この部屋って鍵は?」と由紀乃。


「ない」


ってことは出入り自由か。


僕は写真をジッと見て考え込んだ。


なぜこんなことを。


誰がこんなことを。


この写真には、どんな意味があるんだ。


「顧問が貼ったとかは?」と直臣。


「顧問は写真に詳しくない。ちなみに3年生も引退している」


ますますわからなくなった。



そこへ新聞部が「事件と聞いてやってきた」


「事件と言えば事件だけど」と僕が言う。


「記事になりそうか?」


「どうだろう」


由紀乃を見つけて「一面が決まらないんだ。これは一面になる記事か?」


「どうだろう。微妙だし」


「そっかあ」


「靴はなぜ同じサイズでも大きさが違うのか」


「!? それだ! 確かに靴によって同じサイズなのに大きかったり小さかったりする。これは一面の記事だ」


そう言うと新聞部は去って行った。


なんだったんだろ。



そして2日後また写真が増えた。


今度は写真部の部室だ。


写真部の部員は気味悪がった。


「写真貼られているのっていつ気づくの?」と僕が聞く。


「部室に来た時だ」


ということは、写真部が帰ってから貼られているのかと僕は思った。


そして僕は決意した。


張り込もうと。


翌日写真部が帰ってから張り込んだ。


しかし空振りに終わった。


さらに翌日も写真部が帰ってから張り込んだ。


写真部が帰って少し経ってから、ドアを開ける音が。


そしてパーテーションに写真を貼りだした。


「だれだ」と僕は言う。


「びっくりした」とその犯人は言う。


「あなたは誰ですか? そしてなぜこんなことを」


「僕は写真部の3年だよ。引退したけどね。受験の息抜きと思い出作りに、校内の写真を撮っては貼っているんだ」


事件は解決した。


何のことはない。


翌日みんなに報告をした。


「なんだ先輩かよ」


「なんかの暗号化と思った」


「だから学校の写真ばかりだったのか」


と写真部の部員は言う。


「なんか引退したから、みんなと時間ずらして貼りに来たんだって」と僕が言う。


そこへ先輩がきて「悪い悪い。気味悪がらせちゃったみたいだな」


「そうですよ。僕らのいる時間に来て下さい」


そしてみんなで先輩の撮った写真を見る。


「この屋上から撮った夕焼けの写真、いいですねえ」と写真部の部長が言う。


「それ、俺撮ってないぞ」


「えっ?」


「えっ?」

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