第14話 3日だけ
直臣と由紀乃がコーラとメロンソーダをブレンドして飲んでいる。
この前飲んだのが気に入ったのだろう。
僕はまだ、おしるこ×炭酸で失敗した思い出が頭をよぎる。
そんな時に女子2人がやってきた。
「便利屋部にお願いしたいのだけれど」
「なんでしょうか?」と僕が聞く。
「私たち図書委員なんだけど、明日から3日間、放課後変わってくれないかしら」
僕は直臣と由紀乃を見る。
2人ともしょうがないといった感じだ。
「いいけど、何をしていいかわからない」
「ありがとう。今から教えるね」そういうと、図書館に向かっていった。
図書館には男子の図書委員が1人いた。
彼も明日からの3日間は出られないとのこと。
そして僕らに、本の貸し出しや返却の仕方、新しく入った本の登録、清掃、利用者への注意などを教えてくれた。
あとは利用者がいなければ好きなことをして構わないという。
そしてマニュアルなどを渡してくれて「明日から3日間よろしくね」と言われた。
翌日の放課後、僕らは図書館に行く。
3人で待ち構えていたが、利用者が来ない。
利用者が来なければ何をしてもいいというので、とりあえず図書館の本を見てみることにした。
「おい正一郎、ライトノベルがあるぞ」と直臣が言う。
「えっ本当?」と言い直臣の元へ向かう。
1冊や2冊ではなく、結構がっつりとコーナーが作られていた。
「すごい人気作から、レアなのもある」と僕は少し興奮して言う。
「あんたら、こういう本好きそう」と由紀乃が言う。
僕と直臣が由紀乃のところへ行く。
「1万円でどこまでいけるか」という本と、「2週間生き抜くサバイバル」という本だ。
「「おおー!」」
僕と直臣がこれらを読む。
すると「きゃあ!」と由紀乃が言い、何事かと思うと、1000ページすべて猫という、分厚い本を見つけて興奮している。
僕たちは夢中で本を読んだ。
翌日も利用者はなく、新たにTHE 一攫千金・高校生でも出来る副業という2つの本を見つけて読み始めた。
3日目は返却の生徒が1人来ただけだった。
すると直臣は「女装の世界」という本を食い入るように読んでいた。
直臣……
すると僕がアラカンからの結婚という高校の図書館に似つかわしくない本を見つけた。
アラカンって60歳ぐらいのことだったと思う。
なんでこんな本があるんだろうと2人に聞くが、2人とも首を捻った。
教師の誰かが注文したのだろうということになった。
するとしばらくしてある先生が図書館にやって来た。
そしてアラカンの本を手にした。
そこにいたのは、まさかの人物だった。
校長先生!




