第12話 ブレンド
部室に来るとき、園芸部を見ると、オカヒジキやコールラビが育ってきている。
変わった野菜なので、僕らも食べてみたいと話したと話した。
あの時提案したのだから、無事育ったら少しもらえるように交渉しておけばよかったと後悔した。
そんな話をしていると、男子生徒がドアを開けて入ってきた。
「学校の自販機にある飲み物に飽きた。どうにかして欲しい」
「学校に来る前にコンビニで買ってくればいいんじゃない」と直臣。
「それね。はい解決」と由紀乃。
「俺は冷たいのが飲みたいんだ。コンビニで買って来ても昼にはもう冷えていないだろう」
「保冷袋にいれておく」と直臣。
「それね。はい解決」と由紀乃。
「それにそもそも通学路にコンビニがないんだ」
「じゃあ前日にスーパーとかで買っておいて冷蔵庫で冷やして保冷袋に」
「それね。はい解決」
「あ~もう。そういうことじゃないんだよなあ」
「じゃあ学校か、業者に頼んでみれば」と僕が言う。
「それはもうした。学校は自販機置いてあげてるだけでもありがたく思えだって。業者は学校の許可がないと無理だってさ」
「じゃあ俺らにどうしろと」と直臣。
「だから相談にきたんだ。なんかいい手はないかと」
「ブレンドね」と由紀乃。
「混ぜるのか?」
「そう。ドリンクバーとかでやるでしょ。2つの飲み物を混ぜるの」
「それだ。どうかお勧めを教えてくれ」
「飲み物とか好みがあるから自分で試してくれよ」と僕が言う。
「失敗したくないんだ。頼む」
こうして自販機にある水以外を試すことになった。
ジュースを買って紙コップに入れる。
よく混ぜて飲んでみる。
みんなが納得したのが乳酸飲料だ。
乳酸飲料×コーラ。
乳酸飲料×オレンジジュース。
乳酸飲料×メロンソーダ。
どれも美味しい。
コーラ×メロンソーダも有りだ。
他にはコーヒー×ココアも有りと言う話になった。
以上をメモして依頼主に渡すことにした。
ブレンドは新たな可能性を秘めている。
家でもやってみたいと思ったのである。
今回試したものがどれも美味しかったせいだろう。
僕はついに禁断のブレンドを試してみたくなった。
おしるこ×炭酸。
僕はブレンドがトラウマになった。




