第2話 アマチャロビ
OP『お子様歩いてる』
お子様歩いてるー
お子様歩いてるー
イカセノミーカーハビロチャマアー
お子様歩いてるー
お子様歩いてるー
お・子・さ・ま歩いてる〜〜
ごんすけが目を覚ますとベッド近くに緑色の道着を着たシャム猫と白いセーラー帽を被った九官鳥がいた。
「久しぶりだね。良かった目覚まして。」
シャム猫が話しかけてきた。
「えっ猫が喋った!」
ごんすけは驚いた。
「アハハハそれはビックリするよね。」
今度は九官鳥が話した。
「えっえっもしかしてタマと九ちゃん!?えっどーいう事?」
シャム猫のタマと九官鳥の九ちゃんはごんすけの家で飼っていたペットだ。
ごんすけは久しぶりにあった喜びよりも状況が理解出来なくて困惑していた。
「タマと九ちゃんも1年前にここに来た。」
タマは状況を説明しようとしたが主語なしで話すから何言ってるか分からない。
「えっ何が?」
ごんすけは戸惑うしかなかった。
「アハハハ順を追って話さないと意味分かんないよ。アタイが説明するよ。」
九ちゃんが見かねて説明を始めた。
まずここは現実世界とは違う。
特別な隔離された世界でアマチャロビという世界。
アマチャロビは元々精霊や妖精のみが住んでいた世界だったらしい。
そこに何故か精霊とは真逆の種族の悪魔やモンスターが現れるようになったみたい。
そして1年前からアタイやタマみたいな動物が迷い込むようになったんだ。
さらに最近になってごんすけみたいな人間の子供が迷い込むようになった。
まだアマチャロビという世界がどういう世界かはアタイ達もよく分かってないし元の世界への帰り方も分からない。
今分かっているのはアマチャロビに言葉の壁はない。
日本語、英語、ロシア語、中国語どこの世界の言葉も関係なく通じるって事。
それどころかアタイやタマみたいな動物の言葉も通じる世界なんだ。
今分かってるのはこれくらいかな。
「正直まだよく訳分かんない。確かタマも九ちゃんも急にいなくなったのって1年前くらいだよね。」
ごんすけは頭の中を整理しようとしたが理解しきれない。
「うん。1年前急にここに飛ばされて帰り方も分かんなくてね。」
九ちゃんはしみじみ言った。
「あとアマチャロビだっけ?そういえばカブト被ってたのがそんな事言ってたな。」
ごんすけは甲冑の者が言ってた事を思い出した。
「うん、威圧されてごんすけ気絶してたね。全部見てたよ。」
九ちゃんは得意げな態度をした。
「見てた!?九ちゃんいなかったじゃん。」
ごんすけは目を丸くした。
「アタイにはマカランの試練を合格して手に入れた千里眼の能力、『マインドスコープ』があるからさ。」
九ちゃんは更に得意げになった。
「マインドなんとか?よく分かんないけどかっこいいね。千里眼の能力ってどんなの?」
ごんすけは感心しっぱなしだ。
「集中すれば20キロぐらいまでなら余裕で見えるよ。建物の中とかは無理だけどね。」
九ちゃんの饒舌が止まらない。
「よく分からないけどすごいね。それよりマカランの試練って?」
ごんすけはワクワクしてきた。
「マカランっていうのは女神様の名前。グーの試練、チョキの試練、パーの試練をすべて合格すると特別な能力をマカラン様から授かる事が出来るんだ。かなり難しい試練だけどね。」
九ちゃんはそんな難しい試練をアタイは合格したって事を言いたげだった。
「タマも試練合格して拳法出来るようになった。能力名は『スピリットクロー』だよ。」
タマも自慢したくなって話に入ってきた。
「スピリットクロー?かっこよすぎる。拳法?それでそんな服着てんの?」
ごんすけはタマの着てる道着を指さした。
「うん。」
タマは緑色の道着を着ていてオレンジの帯を巻いている。
「マカランの試練に比べたら簡単に合格して能力を手に入れられる悪魔の試練というのもあるけどそれは危ないからやめたほうがいいよ。」
九ちゃんはまた話しだした。
「もう何がなんだか訳が分かんないよ。」
初めて聞いた言葉がいっぱい出てきてごんすけは混乱していた。
「アハハハ。ちょうど一週間後にマカランの試練あるみたいだから受けてみる?会場もそんな遠くないし。」
九ちゃんは笑いながら言った。
「よく分かんないけど他にやる事ないしやるだけやってみるよ。」
ごんすけはとりあえず試練を受ける事にした。
◇
そして一週間が経ち、ごんすけとタマと九ちゃんはマカランの試練の会場に歩いて向かっていた。
「おいガキ。」
後から声をかけられてごんすけ達が振り返るとモヒカンのゴブリンがいた。
「食い物持ってないか?くれよ。」
ゴブリンはいきなり言ってきた。
「嫌だよ。りんご持ってるけどこれはオイラのお昼ご飯だから。」
ごんすけはりんごの入ったビニール袋を背中に隠した。
「お前の昼飯なんかどうでもいいよ。おっ鳥もいるのか。焼いて食うからよこせ。」
ゴブリンは九ちゃんを見てニヤリとした。
「アタイ食べてもおいしくないよ!」
九ちゃんは慌てて言った。
「ゲヘヘヘ。」
ゴブリンはニヤニヤ笑ってる。
「下がって。」
タマが前に出てごんすけと九ちゃんに下がるように言った。
「おっやるのか猫野郎!」
ゴブリンはニヤつきながら言った。
「野郎じゃないよ。女の子だよ。」
タマは言い返した。
「知らねーよタコ!」
ゴブリンは若干イラついた。
「タコじゃないよ。猫だよ。」
タマは更に言い返した。
「うるせー!てめえを食ってやるよ!」
ゴブリンは完全にブチ切れてナイフを出してタマに向かってきた。
「シャオー!」
タマはジャンプをしてゴブリンの頭上に行った。
「猫跳千切!」
タマは技名を叫びゴブリンを爪で引っ掻きまくった。
「にゃにゃにゃにゃにゃにゃー!!」
タマの引っ掻きでゴブリン自慢のモヒカンと服がズタボロになっていった。
「うえべらっ!」
ゴブリンはあまりの衝撃で叫び声をあげた。
そしてタマはゴブリンを飛びこえて着地した。
「くそーてめえ覚えてろ!」
ゴブリンはふらふらになりながら捨て台詞を吐いて逃走した。
そしてごんすけ達は試練会場に向かって歩き出した。
「タマ強くなったんだね。ビックリしちゃった。」
ごんすけは嬉しそうに言った。
「あれくらい大したことないよ。」
タマは謙遜したがちょっと得意げだった。
それからしばらく歩き続けた。
「ごんすけ着いたよ。」
九ちゃんは少し先を指した。
そこには200人以上の子供や動物が集まっていた。
ED『タマちゃん』
タマちゃん
タマちゃん
タマちゃんみたいだね
かわいい
かわいい
タマちゃんみたいだね
タマちゃんみたいだねパカパン
次回予告
にゃー!タマだよ。
猫はイカ食べると腰抜かすって言われてるからあんまりくれないけどタマはイカ大好きだからもっと食べたいよ。
そんな訳で次回の話はグーの試練
お楽しみに。




