EPISODE 4 - 57 √碧依
それでも、完全に落下の勢いを
殺しきる事が出来なかったので、
着地の瞬間、地面が数cm程、
陥没してしまった。
「(アイネのお蔭で
『五月雨』の損傷は軽微………。
作戦続行に影響はない!!)」
地面に叩き付けられるように、
着地した『五月雨』だけど、
サブ・モニターに表示されている、
ステータスを確認した限り、
大した損傷は無かった。
「(『新種』の方は、どうなったの!?)」
『五月雨』の状態を
確認した私は、次に2体の『新種』を探す。
「(私を蹴り飛ばした個体を確認!!)」
『五月雨』を蹴り飛ばした個体は、
私から数メートル先に着地したようで、
油断なく此方を見ていた。
「(後は、グレネード弾を、
当てた個体は何処に居るの?)」
肝心の、小型グレネードの
直撃を受けた個体を探してみる。
『装甲』兼、『皮膚』でもあった
『鉄質』の表皮の破片を撒き散らしながら、
マザーの居る方向に飛んで行った個体は、
空中で態勢を整える事もなく、
そのまま、頭からマザーに向かって、
一直線に吹き飛んで行った。
結構な速度で自分に向かって、
飛んでくる『新種』を激突する瞬間、
マザーは、気だるげに伸ばした左手で、
後頭部を鷲掴みにすると、
そのまま、軽々と受け止めてしまった。
マザーに後頭部を掴まれたまま、
力無く四肢を地面に向けて、
投げ出していた『新種』だけど、
グレネード弾の衝撃で、
気を失っているのか、
それとも、死にかけているのか、
ここからでは、分からないけど、
時折、痙攣しているように、
体が細かく動いている所を見ると、
まだ、息があるのだけは、間違いない。
「(グレネードを至近距離で
受けたのに、死んで無いの!?)」
軽量型と言っても、
120口径もあるグレネード弾を
至近距離で受けたのに、
体に穴が開かなかった事にも
驚きなのに、まだ、
息があるとは、思わなかった。
それに、間接的にとは言え、
『マザー』に攻撃を、
加えてしまった事には変わりない。
もう1体の『新種』を警戒しつつ、
『マザー』が、どう言った行動に出るのか、
注意を払っていると………。
あれだけ『輸送機』を食べたはずなのに、
マザーは、左手に掴んでいる『新種』を、
自分の口元に持って行くと、
そのまま頭から食べだしてしまった。
「なぁ!?」
自分の『護衛』も兼ねている筈の
『新種』を食べるとは、思わなかった………。
そんな場合では無いと、
十分、分かっているんだけど、
予想外すぎる『マザー』の行動に
目が奪われてしまった。
数秒程で『新種』を全て食べてしまった
マザーの体に更に異変が起こった。
『マザー』の表皮は、
最初は『銀色』に近い色合いだったけど、
『新種』を食べた事により、
今は『黒』に近い色に変化して行った。
「(それに、何だか『体』が、
大きくなったような気が………)」
更に『強度』が増したのか知らないけど、
心なしか全体的に『厚み』を増したように見える。
それを証明するように
『マザー』が、先程から陣取っている箇所が、
『マザー』の変化に伴って、徐々に窪んでいた。
この度は、最果ての世界を
ご覧頂きまして、誠にありがとうございます。
ここから暫くの間、
碧依ルートに入ります。
これからも、3分間から5分間の
ささやかな楽しみを
皆様に提供出来ますように
のんびりマイぺースながらも
精進してまいりますので
何卒最後までお付き合いの程
宜しくおい願いいたしますm( _ _ )m




