EPISODE 4 - 55 √碧依
使用している武器は、
どちらも『連射性』の高い『突撃ライフル』と
『ガトリング・ランチャー』のはずなのに、
2体の『敏捷性』は、私の想像より遥かに高いようで、
アイネの『自動補正』と『誤差修正』が、
有るにも拘らず、致命打を与える事が出来なかった。
「当たれぇぇぇえええ!!」
それでも現状で、取れる手段が、
限られている私は『新種』に向けて、
更に、弾を撃ち続ける。
『新種』の2体は、私の狙いが、
定まらないように、ジグザグに移動を
していはずなのに、それでも徐々に、
私との距離が縮まっていく。
幾ら弾を回避していても、
流石に距離が縮まってくれば、
数発は当たっているみたいで、
時折『新種』の方から、『金属』が、
ぶつかる様な音が聞こえてくる。
「(攻撃が全く当たっていない、
訳じゃないけど、押し返せない!!)」
『新種』に命中している攻撃よりも、
私の方に向かって来る速度の方が、
圧倒的に速いみたいで、
『新種』の勢いを削ぐには、至らなかった。
【警告!
左腕、残弾、残り30%!!
右腕、残弾、残り20%を切りました!!】
「(マズイ!このままじゃ、弾が切れる!!)」
決定打を与えられないまま、
無駄に弾だけが、消費された結果、
『突撃ライフル』と『ガトリング・ランチャー』の
残弾が、残りわずかになってしまった。
そして………。
弾が切れた瞬間、『新種』の2体が、
一気に距離を詰めて来た。
「(回避!ダメ、間に合わない!!)」
一気に距離を詰めて、
攻撃の間合いに入った『新種』2体は、
私から見て『左の個体』が『右腕』を
『右の個体』が『左腕』を、
まるで、示し合わせたかのような
タイミングで、同時に真上に振り上げると、
私目掛けて、振り下ろしてきた。
「ッキャー!」
【碧依さんには、指一本、
触れさせないです!!】
『新種』の攻撃が当たる瞬間、
アイネが機転を利かせてくれたみたいで、
『五月雨』の右手に装備していた弾切れの
『ガトリング・ランチャー』を、
『新種』の攻撃を防ぐ盾代わりにした。
だけど、次の瞬間、
プログラムで、出来ている筈の
アイネにも想定外の出来事が起こった。
【っな!?】
『新種』の手の甲から伸びている
『ブレード』は『ガトリング・ランチャー』の
砲身を簡単に切り裂いてしまった。
「(陽電子ナイフみたいに
振動していないのに、
何て切れ味なの!!)」
私達の外骨格に標準装備されていた、
『陽電子ナイフ』は、刀身に微細な振動を
加える事によって、『切れ味』を
最大まで上げているのに対して、
『新種』の『ブレード』は、どう見ても、
『振動』しているようには、見えなかった。
それなのに、『ガトリング・ランチャー』を、
切り裂いたと言う事は、『新種』の『ブレード』の
『切れ味』が、元々高いのか、
それとも『新種』の『技量』が高いかのどちらかだ。
『ガタリング・ランチャー』が、
細切れにされてしまった事に一瞬、
私達が、呆けている間も、事態は進行して行く。
『ガトリング・ランチャー』を
細切れにした『新種』の2体は、
自分達の攻撃が、
空振りになったと判断すると、
今度は『五月雨』の左右に、
分かれるように移動を開始する。
『五月雨』の両脇に陣取った瞬間、
体を捻りつつ『ガトリング・ランチャー』を
切り裂いた腕とは逆の手にある『ブレード』を
『五月雨』の胴体に向けて突き出してきた。
この度は、最果ての世界を
ご覧頂きまして、誠にありがとうございます。
ここから暫くの間、
碧依ルートに入ります。
これからも、3分間から5分間の
ささやかな楽しみを
皆様に提供出来ますように
のんびりマイぺースながらも
精進してまいりますので
何卒最後までお付き合いの程
宜しくおい願いいたしますm( _ _ )m




