EPISODE 4 - 47 √朱音・碧依
是が非でも『L・W』は、
回収しときたいけど、
それまで『マザー』達が、
大人しくしといてくれるかやな………。
「お姉ちゃん!『繭』に異変が!!」
そんな事をウチが、考えていたのが、
あかんかったのか………。
『繭』が『羽化』を始めよった。
「碧依!どうにか出来んのか!?」
「急に、そんなことを
言われても無理だよ!!」
無茶振りなのは分かっとるけど、
このまま、黙って見とる訳にもいかん………。
「(最低でも『羽化』した奴らが、
今、居る所から動かれへんように
しとかんと………)」
そう考えたウチは、
碧依にある指示を出す事にする。
「やったら部屋の『隔壁』を
閉じる事は出来るか!?」
「それなら出来るよ!!」
ウチの指示を聞いた碧依が、
早速、遠隔操作で、『格納庫』にある
全ての出入り口の防壁を閉じる。
「念の為に、地上までの隔壁もロックしといてくれ」
「分かった!!」
輸送機を地上に運ぶ為の
エレベーターと、地上までにある
隔壁のロックもして貰う。
「これなら隔壁が閉じる方が速そうやな………」
監視カメラで見ている限り、
『繭』から何かが生まれるよりも、
隔壁が取りる方が速そうやった。
そして………。
隔壁が完全に閉じられたタイミングで、
『繭』の中から『それ』は、出て来た。
「何やねん、こいつは………」
「何だか『人』っぽいね………」
『繭』を内側から突き破って、
出て来たの物は、パッと見た感じ、
『人』の様な見た目をしとった。
ただ『人』とは違う点が、かなりある。
まず、頭の大きさは、
成人男性と同じ位なんやけど、
本来『眼』が、あるはずの部分は、
筋肉に覆われてもうてて、
見つける事が出来んかった。
身長が約3m程と、結構な体格やったけど、
『人』と同じように『二足歩行』で立ってると思ったら、
膝の関節が『バッタ』みたいに、『逆向き』になっとった。
別の場所にあった『繭』から出て来た奴も、
最初に生まれた奴と、同じ様な姿をしとった。
「お姉ちゃん、『アレ』って、
何だか『逆関節型』の外骨格に似てるね」
「せやな………」
碧依の言う通り、
ウチらが、乗っとる外骨格でも、
ごく稀に通常とは、逆の関節をした、
外骨格に乗る奴が居った。
そいつらの特徴は、例外なく
『通常型』に比べて、跳躍力があるからか、
長距離の『飛行』をする奴ばっかりやったし、
元々の跳躍力が高い分、狭い室内でも
ブースターを使わんでも自由自在に動いとった。
それを踏まえて考えると、
今、生まれた、この2体も
『逆間接型』の『外骨格』と、
同等の機動力が、あるとするなら、
室内で戦うのは、骨が折れそうやな。
そんでもって、生まれたばかりやから
あたり前なんやけど、何も着ていなかった。
そのせいで、そいつらの全身が、
バッチリ見えてた訳やけど………。
「『肌』の色も変やな」
『全身の色』が、筋肉か何なのか
知らんけど『肌色』では無く『ピンク色』をしとった。
他にも『両腕』と『両足』の
指の本数が『3本』しかなかったりと、
人のような見た目をしとるくせに、
人とは違う点が、まだまだ沢山あった。
そんなのが『2体』生まれたかと思えば、
傍によって来た『鉄質』のワームを食べだした。
先程も言った通り、頭の大きさは、
成人男性程しかないんやけど、
『口』が、人で言う所の『耳』に当たる所まで
『頬』が、裂けとるせいか、
豪快に『鉄質』ワームに、かぶりついとった。
「うぅ………」
映像越しにそんな光景を見とったら、
横に居る碧依から、呻き声が聞こえて来た。
「大丈夫か碧依??」
まぁ、気持ちは分かる………。
『人』と似たような姿をした奴が、
自分の倍の大きさをした『蟲』を
食べてる光景は、見ていて
気持ちが良い物ではないからな………。
この度は、最果ての世界を
ご覧頂きまして、誠にありがとうございます。
ここから暫くの間は、
朱音と碧依のルートに入ります。
これからも、3分間から5分間の
ささやかな楽しみを
皆様に提供出来ますように
のんびりマイぺースながらも
精進してまいりますので
何卒最後までお付き合いの程
宜しくおい願いいたしますm( _ _ )m




