EPISODE 4 - 31
建物の壁を突き破ったアンカーが、
無事に固定された瞬間………。
回転を続けていたMV-22Bが、
ワイヤーに引っ張られて回転を止めた。
「ッグ!!」
無理やりMV-22Bの回転を止めたせいで、
八汰烏の左腕に相当な負荷が掛り、
関節部分から嫌な音が鳴りだしたが、
それには、構わずにジャックさんに合図を送る。
「ジャックさん!今です!!」
【了解です!!】
俺の合図を受けたジャックさんが、
MV-22Bの左右にある
メインエンジンのブローを全開にして、
その場で、ホバーリングを開始する。
MV-22Bの高度が、
安定した瞬間………。
「今だ!行け!!」
『O・B』を待機モードにしていた、
朱音と碧依ちゃんに
出撃の指示を出す。
「朱音!不知火!!行くで!!!」
「碧依!五月雨!!行きます!!!」
『O・B』を点火すると同時に、
カタパルトの力を借りた2人の機体が、
目的地に向かって飛翔を開始した。
それを見送った俺は、
ジャックさんにも、この場から
離脱して貰うべく、通信を繋げる。
「ありがとうございます、ジャックさん!
無事に2人を出撃させることが出来ました!!」
【良かったです!
それでは、アキトさんも
速く出撃して下さい!!】
自分の事よりも、
俺の事を優先してくれる
ジャックさんだったが、
それは、出来ない相談だった。
「いえ!俺より先に、
ジャックさんが離脱してください!!
どちらにしても、今俺がここを離れたら、
またMV-22Bが回転を始めてしまいます!!」
そう………。
テール・ローターを失った、
MV-22Bは、水平方向を
保つことが出来ずに
回転を始めてしまった。
現状、俺が無理やり
回転を抑えているのだが、
この場を、離れた瞬間、
また回転を始めてしまうので、
出撃する所では、無くなってしまう。
その為、俺は、
ジャックさんの離脱を優先する事にした。
【警告!警告です!!
八汰烏の左腕の負荷が、
規定値を越えました!!
このままでは、
今後の活動に支障が出ます!!
直ちに、ワイヤーを切り離してください!!】
そうこうしていると、
アイネから警告が発せられた。
先程から、メキメキと、
嫌な音を立てていた左腕だったが、
愈々、危険な所まで来たようだった。
「ジャックさん、急いでください!!
八汰烏の左腕が、そろそろ限界………」
八汰烏の左腕が、
危険域に来ていたので、
ジャックさんに、この場から
速く離脱して貰おうとした矢先、
視界の先に嫌な物が写った。
「オイオイ………。
『アレ』は、まさか!!」
墜落の危険性があり、
全滅するのを回避する為、
朱音達を早い内に脱出させる事に、
気を回していたから、
最初は、気が付かなかったが、
そもそもの話、
俺達を運んでくれた、
このMV-22Bは、
激戦区での輸送を目的とした、
作りなだけあって、並大抵の攻撃では、
本来ダメージを与える事は出来ない程、
頑丈な作りをしているはずだった。
それが、実際問題として、
この短時間で、MV-22Bの
テール・ローターは、破壊されて
俺達は一瞬で、窮地に立たされてしまった。
最初は、攻撃の密度が、
高いせいだと思っていたが、
今、俺が視界の端に捕えた、
一匹のワームが『装備』している
『ある』物を見た瞬間、
奴が一撃で、MV-22Bの
テール・ローターを
破壊したんだと確信が出来た。
そいつが背中に装備していた武器は、
長距離用電磁加速器………。
通称『レールカノン』だったからだ。
この度は、最果ての世界を
ご覧頂きまして、誠にありがとうございます
これからも、3分間から5分間の
ささやかな楽しみを
皆様に提供出来ますように
のんびりマイぺースながらも
精進してまいりますので
何卒最後までお付き合いの程
宜しくおい願いいたしますm( _ _ )m




