EPISODE 4 - 30
一歩、遅かったようだ………。
次の瞬間、下方より
ワーム達が一斉に、
MV-22Bに向けて、
攻撃を仕掛けて来た。
【ック!
シールドを展開します!!】
このままでは、
ハチの巣にされると判断した、
ジャックさんが、MV-22Bの
下部の四隅に装着されている、
鋼鉄製のタワーシールドを展開した。
シールドを展開した瞬間、
ワームの攻撃が次々と
MV-22Bに着弾するが、
辛うじて防ぐ事に成功して
いるようだったが………。
「(このままじゃ、
長くは持たないぞ!!)」
ワームからの攻撃は、
想像以上に苛烈を極めていて、
シールドが展開出来ない箇所に
次々と被弾していた。
「(手遅れになる前に、
手を打たないと!!)」
この場で、全滅する事を
回避する為に俺は、
朱音達に指示を出す。
「朱音!碧依!!
カタパルトに外骨格を固定しろ!!」
「この状況で、どないするんや!」
「説明している暇が無い!
良いから早くしろ!!」
「っ!?」
少し乱暴な言い方になってしまったが、
それでも、朱音と碧依ちゃんが、
俺の指示に従い『ウエポン・ツリー』を
それぞれ、背中に抱えると、
MV-22Bに備わっている、
簡易カタパルトに、外骨格を固定した。
それを確認した俺は、
次にジャックさんに指示を出す。
「ジャックさん!
機体の後部ハッチを開閉すると同時に、
目的地に向けて、カタパルトを展開して
貰って良いですか!?」
【了解しました!!】
俺のやろうとしている事を
理解してくれたのか、
ジャックさんは、機体の後部ハッチを
開けると、MV-22Bの後部を
目的地の方角に向けて固定してくれた。
そして、床に設置されている
簡易カタパルトが起動状態になったのを
確認した俺は、最後の指示を朱音達に出す。
「朱音!碧依!!
『O・B』の準備をしろ!!
『O・B』のチャージが、
完了したら出撃するんだ!!」
「了解や!」
「了解しました!!」
俺の指示を聴いてすぐに、
朱音達は外骨格の『O・B』の
チャージを開始する。
それを確認した俺は、
後は、朱音達の発進を
待つばかりと思っていたその時………。
今まで、MV-22Bを攻撃していた、
連射式の銃弾とは、明らかに別の弾丸が、
MV-22Bの尾翼にある、
テール・ローターを破壊した。
「な!?」
「「きゃぁぁぁぁあああああ!!!」」
機体を水平に保つ為に必要な、
テール・ローターを破壊された、
MV-22Bが大きく回転を始める。
機体から振り落とされないように、
踏ん張っていると、後部ハッチから見える
外の風景が下がっている事に気が付いた。
「(ヤバイ!
明らかに機体の高度が、
下がっているぞ!!)」
このままでは、
墜落してしまうのは、
火を見るより明らかだった。
それを見た俺は、
ジャックさんに、これ以上、
高度が下がらないように、
維持が出来ないか、
慌てて、確認を取る。
「ジャックさん!
一瞬だけで良いので、
機体の高度を維持できますか!?」
【回転を止めない事には、無理です!!】
予想はしていたが、
回転している状態では、
現状維持も難しいか………。
だったら………。
「俺が機体の回転を止めます!!
ジャックさんは、何時でも高度維持が、
出来るように準備をしていて下さい!!」
【了解しました!!】
ジャックさんとの
やり取りを終えた俺は、
次にアイネに協力をして貰う。
「アイネ!
MV-22Bの後部ハッチが、
目的地に向くタイミングを教えてくれ!!」
【了解です!
カウント5で良いですか?】
「それで大丈夫だ!!」
アイネに目的地の方角に、
機体の後部ハッチが向く、
タイミングを計って貰う指示を出し終える。
そして、最後に………。
「予定と少し違ったが、
俺が合図をしたら何時でも
『O・B』を点火出来るように
朱音達は、準備だけしていてくれ!!」
「了解や!」
「了解しました!!」
そう、朱音達に指示を出すと、
俺は、後部ハッチから
外骨格の上半身を外に出す。
「(想像以上に回転が速いな!!)」
一瞬でも気を緩めると、
そのまま、外に放り
出されそうになったので、
外骨格の足裏にある
スパイクとアンカーを
MV-22Bに撃ち込み、
強引に八汰烏を固定する。
【カウント5秒前!
4………3……2…1。
今です!!】
「いっけぇぇぇぇぇえええええ!!」
アイネの指示に従い、
俺は、外骨格の左腕に装備されている、
ワイヤー付のアンカーを近くの建物に撃ち込む。
建物の壁を突き破ったアンカーが、
無事に固定された瞬間………。
この度は、最果ての世界を
ご覧頂きまして、誠にありがとうございます
これからも、3分間から5分間の
ささやかな楽しみを
皆様に提供出来ますように
のんびりマイぺースながらも
精進してまいりますので
何卒最後までお付き合いの程
宜しくおい願いいたしますm( _ _ )m




