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最果ての世界で見る景色  作者: ルカリナ
EPISODE 4

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EPISODE 4 - 29

それから、もう暫くの間、

俺達は、目的地に向かって、

ケテルの市街地上空の飛行を続ける。


「ん~………。

やっぱり、何か変だな………」


MV-22Bに備え付けられている、

カメラで外の様子を見てた俺だが、

少しだけ、外の様子がおかしい事に気が付いた。


「ん?何が変なんや??」


俺の呟きを聞いた朱音が、

何がおかしいのかを聞いて来たので、

俺は、自分の考えを纏める意味も込めて、

朱音達に説明をする事にする。


「いや………。

俺達は今、要請も無いのに

『ケテル』の上空に居るだろ?」


「せやな。

でもそれは、連絡しても、

返答が無いんやから、

しょうがないんやないか?」


「それは、行政機関に対して事だろ?

軍事機関が関与してなかったら、

何かしらのアクションが、

あると思わないか?」


「言われてみれば………」


現状、未確認の飛行機が

自国の空を好き勝手に

飛んでいるのにも関わらず、

何のアクションも無い事を説明する。


そして………。


俺は、もう一つの

疑問点を朱音に話す事にする。


「それに、

スラム街とかなら兎も角なんだが、

自国の上に他国の戦闘ヘリが飛んでたら、

普通は、何事かと様子を見る人が、

何人かいる筈なんだが、

誰もそんな素振りを見せないだろ?」


時間にして今は、

昼の12時を少し回ったくらいだ。


多かれ少なかれ、

家の外に人が出ていても

おかしくないはずなのに、

カメラで見た限りでは、

今の所、人の姿を見ていない………。


その事を朱音達に

説明すると、2人とも

それを踏まえて、

外の様子を見るようになった。


「確かに………。

言われてみれば、変な気もするな」


「たまたま誰も居ない

空域を飛んでいる

可能性は無いんですか?」


「ん~………。

それなら、それで、

問題は無いんだけどね………」


碧依ちゃんの言うように、

廃棄区画とかなら、

人が居ないのも頷けるんだけど、

今回の場合は、恐らくだが、

当てはまらない気がする………。


少し気になったので、

ジャックさんに聞いて見る事にするか。


「すみません。ジャックさん!

少し良いですか??」


【はい!何ですか??】


ジャックさんに通信を繋げると、

直ぐに返事が帰って来たので、

俺は、早速、朱音達に説明した事を

ジャックさんにも伝える事にした。


すると………。


【確かに………。

その点に関しては、

私も気になっていた所ですね】


「ですよね………」


やっぱりと言うか、

ジャックさんも、

その事は気になっているようだった。


「因みに、レーダーには、

何も映っていない感じですか?」


【そうですね………。

今の所、敵影は映ってないですよ】


「ん~………」


俺は、少しだけ考えを纏めると、

ジャックさんに現状の観測方法を

聞いて見る事にした。


「因みになんですが、

今は『レーダー観測』は、

何を使っていますか?」


【今、観測しているのは、

『赤外線感知』・『熱感知』・『磁器感知』ですね】


ジャックさんの説明を聞いた俺は、

嫌な予感がしたので、

直ぐに、『ある』事を確認する事にする。


「すみません、ジャックさん。

この輸送機には、『バイオセンサー』は、

搭載されていますか?」


【バイオセンサーですか?】


バイオセンサーは、

『生体兵器』を対象とした、

識別装置の一種で、

これが付いていないと、

目視が出来る距離に、

生体兵器が居たとしても、

外骨格が認識せずに、

コンピューター制御の攻撃が

出来なくなると言った物だ。


「(それが、付いていないとなると………)」


【搭載されていますが、

燃料の兼ね合いで、

今は起動させていないですね】


それを聞いた俺は、

直ちに、ジャックさんに警告を発していた。


「ジャックさん!!

今すぐ、『バイオセンサー』を

起動してください!!」


【!?

了解しました!!】


俺の勘違いであって欲しいと、

強く願いつつ、ジャックさんからの

報告を待つが………。


こういう時に限って、

嫌な予感と言うのは、

良く当たる物だった………。


【これは!!】


「どうかしましたか!!」


ジャックさんの

慌てた声を聞いて俺は、

嫌な予感が当たったと確信したが、

次の瞬間、その考えが、

甘かった事を思い知らされた。


【これを、見てください………】


そう言って、

ジャックさんから送られて来た、

情報を見て俺達は、

言葉を失ってしまった。


「なんだ………。

この数は………」


「こんなん、

ありえんやろ………」


「もしかして、私達………?」


レーダーサイトを塗りつぶす様に

敵を示す赤色のマーカーが、

そこに、表示されていた。


一体、何匹居れば、

こんな状態になるのか、

想像するのも嫌になるのだが、

ただ、言えることは………。


「(このまま、

ここに居るのは、マズい!!)」


瞬時にそう判断した俺は、

ここから離れるように、

ジャックさんに呼びかける。


「ジャックさん!

急いで、この場から離れてください!!」


【了解しました!

この場より、急速離脱します!!】


俺の指示を受けたジャックさんが、

MV-22Bの高度を更に上げて、

この場から、急速離脱をしようとしたが………。


どうやら、その判断は………。


一歩、遅かったようだ………。

この度は、最果ての世界を

ご覧頂きまして、誠にありがとうございます


これからも、3分間から5分間の

ささやかな楽しみを

皆様に提供出来ますように

のんびりマイぺースながらも

精進してまいりますので

何卒最後までお付き合いの程

宜しくおい願いいたしますm( _ _ )m

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