EPISODE 4 - 20
モニターの中に現れたのは、
薄い紫色の髪を肩の辺りまで伸ばした、
身長30cm程の少女だった。
まるで人間の様な受け答えで、
自己紹介をした事にも驚いたが、
何と言っても、その『容姿』が、
身近にいる人物にとても似ていた。
「もしかして『アイネ』の見た目が
朱音達に似ているのは、
2人がモデルだったりするからか?」
暫く俺は、モニターに映る少女を
観察していると、姉妹の容姿に
良く似ている事に気が付いた。
「良く気が付いたな!
アキトが、この間持ち帰って来た
『データー』を元に、碧依に協力して貰って、
ついこの間、完成させたんだが、
『アイネ』に学習させた『情報』の大半は、
碧依の『経験』から、流用させて貰ったからな………。
これはもう、碧依の『妹』と言っても
過言では無いと思う訳だ!!」
「お………、おう………」
誰をモデルにしたのか、
聞いただけのはずなんだが、
何かのスイッチを押してしまったみたいだ。
そろそろ話を先に進めたかったのだが、
自分の研究結果を話したいのか、
力説を続けるエミリーを
止める事は出来そうになかった。
「どうせなら、見た目も
2人に合わせようと思い、
調整に次ぐ調整をした結果………。
今の姿になった訳だ!!」
そう言ったエミリーの顔は、
仕事をやり切った後の
晴れ晴れとした物だった。
そんなエミリーとは、
対照的に碧依ちゃんは、
顔を真っ赤にして、俯いてしまった。
「(あぁ………。
あの時、碧依ちゃんが、
恥ずかしそうにしていたのは、
これが原因だったのか)」
公園で碧依ちゃんが、
何に対して恥ずかしそうに
していたのか、察する事が出来た。
『アイネ』の髪の色等が、
碧依ちゃんと同じ色ではなく、
紫色になっているのは、
恐らく、朱音が関係してるからだな。
その証拠に、
碧依ちゃんとは対照的に
朱音は楽しそうに『アイネ』と
『碧依ちゃん』を交互に見ていた。
だけど、碧依ちゃんには、
申し訳ないけど、
人間のように受け答えが出来る
『サポートAI』の『アイネ』は、
かなり期待が出来そうだ。
「質問なんだが、
さっき時間を掛ければ、
操縦者の癖に合うように
サポートするって言ってたが、
どれくらい時間が必要なんだ??」
「細かい調整は必要だと思うが、
今までのお前達の戦闘データーは、
既に『アイネ』に反映させているから、
直ぐに実戦投入できるぞ」
流石に今回の仕事には、
間に合わないと思っていたので、
既存の『サポートAI』を使いつつ、
学習させようかと考えていたんだが、
その心配は要らなかったみたいだ。
「だったら、移動中に
機体の調整したら大丈夫そうだな」
「はい!
機体調整も私がしますが、
何かありましたら、
その都度、調整しますので、
遠慮なく言って下さいね!!」
俺の相打ちに、モニターの中の
『アイネ』が、そう請け負ってくれた。
初めてダアトのサポートAIを
触った時も良い出来だと思ったんだが、
『アイネ』は、それを遥かに超える出来だな。
この度は、最果ての世界を
ご覧頂きまして、誠にありがとうございます
これからも、3分間から5分間の
ささやかな楽しみを
皆様に提供出来ますように
のんびりマイぺースながらも
精進してまいりますので
何卒最後までお付き合いの程
宜しくおい願いいたしますm( _ _ )m




