EPISODE 4 - 19
そう考えると、
圧倒的な攻撃力と引き換えに、
使用するのに色々と条件が必要だった、
『ムラクモ』よりは、使い勝手は良さそうに思えるな。
だけど………。
「そもそも『ワーム』は、
体液が『強酸』で、
出来てるって、言ってなかったか?
それなのに何で
『新型のナイフ』の説明をしたんだ??」
さっき自分で近接はマズイみたいな
事を言った矢先のこれだ………。
「理由は色々とあるが、
大雑把に言うと『斬る』のではなく
『焼く』事を主体としている
『新型のナイフ』なら極力『ワーム』の
体液が流れるのを抑えられる
『かも知れない』と言う目論見と、
万が一、銃弾が効かない様なのが、
現れた時の『保険』と言う意味で、
今回、導入して見た」
なるほど………。
確かにそう考えると、
この新型のナイフの存在は有り難いな。
「注意事項としては、
エネルギーの供給量によって、
『刀身の長さを調整』できるが、
当然、外骨格のエネルギーが、
無くなると『グリップ』だけになるから、
そこは気を付けてくれ」
「了解だ。
ナイフを使う時は、
そこら辺も気を付ける事にするよ」
敵のど真ん中で、
エネルギー切れを起こすとか、
考えただけで、震えが止まらなくなるが、
そこは、外骨格のステータスを
細かく見る事で、対処するようにするか。
「一先ず新型の
『陽電子ナイフ』に付いての
説明はこれで終わりだ。
続いて、外骨格に搭載している
『サポートAI』の説明に入る」
「そう言えば、
『個人で動かす』分には、
変わりがないとか言ってたけど、
それと何か関係があるのか?」
陽電子ナイフの説明の前に
エミリーがそんな事を
言っていた事を思い出す。
「その通りだ。
今、外骨格に搭載されている
『サポートAI』より更に
処理能力が大幅に向上している上、
自己進化プログラムも組んでいるので、
時間が経つにつれて、操縦者の癖に合った
サポートをしてくれるようになる優れものだ」
「へぇ~。それは凄いな」
戦場に立つと、一瞬の判断ミスが
命取りになる事はザラにある事だ。
その一瞬を起こさない為に、
戦場では、周りに気を配っているのだが、
人間の集中力が、そんなに長く続く訳が無い。
そこで外骨格には、
操縦者のサポートをする為の
『AI』が導入されている。
これにより、
外骨格のステータスや、
装備している武器の残り弾数などの
自分に関する状態管理から、
ターゲットを攻撃する際の自動補正や
敵対している相手の使用している
武器の特性と言った情報収集など、
様々な場面で、『サポートAI』の恩恵を得ている。
『サポートAI』の質が上がるのは、
それだけ、自分の生存率を上げる事に、
直結すると言っても過言ではないので、
寧ろ大歓迎だ。
「どう変わったのか、
詳しく聞いても良いか??」
早速、エミリーに『AI』の
仕様変更点を聞いて見たのだが、
次の瞬間、不思議な事を言いだした。
「そうか、そうか!
そんなに気になるか!!
では早速、紹介しよう!!!」
「ん?紹介??」
おかしい………。
俺は、『AI』の仕様変更点を
聞いたはずなのに、
何を間違ったら紹介になるんだ??
ただ、エミリーの話を
不思議に思っているのは、
俺だけの様で姉妹の方を見て見ると、
朱音は何が面白いのか、クスクスと笑い、
碧依ちゃんは逆に、恥ずかしそうにしていた。
「???」
対照的な反応をしている2人だが、
恐らく何かを知っているのは間違いない。
何を知っているのか、
疑問に思っていたが、
その答えは、直ぐに訪れた。
「彼女が新しい『サポートAI』で、
名前は『アイネ』だ!!」
「初めまして!
この度、『エミリー』さんに
作って頂きました、『アイネ』です!!
これから、宜しくい願いします!!」
モニターの中に現れたのは、
薄い紫色の髪を肩の辺りまで伸ばした、
身長30cm程の少女だった。
まるで人間の様な受け答えで、
自己紹介をした事にも驚いたが、
何と言っても、その『容姿』が、
身近にいる人物にとても似ていた。
この度は、最果ての世界を
ご覧頂きまして、誠にありがとうございます
これからも、3分間から5分間の
ささやかな楽しみを
皆様に提供出来ますように
のんびりマイぺースながらも
精進してまいりますので
何卒最後までお付き合いの程
宜しくおい願いいたしますm( _ _ )m




