EPISODE 4 - 7
無意識のうちに、力が入っていたみたいで
手に持っていた食べかけの果物を
握りつぶしてしまった。
「アキトさん?」
俺の様子が突然、
変わった事に気が付いて、
碧依ちゃんが、心配そうに声を掛けてくれた。
「ごめん。何でも無いんだ……」
咄嗟にそう言ってみたが、
説得力が無い事を、
俺が一番、理解している。
「「………」」
碧依ちゃんには悪い事をしてしまった。
自業自得なんだが、
気まずくしてしまった
空気を如何にかして、
返る術が無いか考える。
「そう言えば、アキトさん………。
エミリーさんが、『新システム』を外骨格に
新しく導入するって、知っていましたか?」
更に数分そんな状態が続いていると、
気を利かせてくれたのか、
碧依ちゃんの方から話題を提供してくれた。
情けないのは、
重々承知だが、
ここは有り難く便乗させて頂くか。
「ん?
初耳だな………。
因みに碧依ちゃんは、
それがどんな物か知ってるの?」
「はい。今、行っている、
私自身の『稼働テスト』とは別で、
エミリーさんが新しく開発した『新システム』を
試験的に私の専用『強化外骨格』に、
装備させて『運用テスト』をしてるんですよ」
「と言う事は、
『強化外骨格用』の
装備が出来るのか………」
エミリーの事だ。
どうせまた、『高火力』、『高出力』の
何かを作ってるんだろうな………。
何でもかんでも『高』を付ければ、
良いってもんじゃないんだぞ、まったく………。
「はぁ………」
違う意味で、気が重くなってきた。
「どうかされたんですか??」
「いや………。
大した事じゃないんだけど、
エミリーの作る物は何でもかんでも
『威力重視』だからな………」
「そうなんですか??」
「使って見た時に、
『扱いにくい』とか無かった??」
「特には………」
何かおかしい………。
碧依ちゃんと会話が
成立してない気がするぞ?
「それって、因みに
どんな『装備』なんだ?」
「あ!違います!!
『装備』では無くて、
『システム』なんですよ」
「システム?」
「正確には、
外骨格に導入されている
サポート『AI』ですね」
ふむ………。
『AI』を新しくしたと言う事は、
外骨格の『操作性』が、
上がるんだろうか??
「因みにそれは、
もう完成してるの??」
「そうですね~。
細かい調整は必要ですが、
概ね完成してますね」
だったら、
その内、エミリーから何かしらの
案内があるかもしれないな。
「どんな風になったのか、
ちょっと興味があるな」
「!!」
俺がそう言うと、
碧依ちゃんの顔が
リンゴみたいに赤なっていった。
「どうかしたの??」
「いえ………。
何でも………」
そう言うと、
今度は俯いてしまい
次第に落ち着きなくモジモジしだした。
「???」
理由は分からないが、
あまりこの話題は、
掘り下げない方が、
良いかもしれないな………。
この度は、最果ての世界を
ご覧頂きまして、誠にありがとうございます
これからも、3分間から5分間の
ささやかな楽しみを
皆様に提供出来ますように
のんびりマイぺースながらも
精進してまいりますので
何卒最後までお付き合いの程
宜しくおい願いいたしますm( _ _ )m




