『エピローグ』
あの後俺は、ジャックさんの操る輸送機に乗り込み
朱音と一緒に『ダアト』に帰還した。
特に問題もなく『ダアト』に帰還した俺は、
早速、エミリーと話し合いをする為、
今は『メンテナンスルーム』に居る。
因みに朱音は、妹さんの居る
別のメンテナンスルームに向かって行ったので
この場には、俺とエミリーの2人だけしか居ない。
「今回はご苦労だったな」
「我ながら良くやったよ」
自画自賛かもしれないが、
今回は自分を褒めてやりたい………。
そう思える位、
死にそうになる場面が多かった。
「そう言えば、朱音の妹はどうなったんだ?」
死にそうな場面で、思い出したが
今回、救出された朱音の妹がどうなったのか
気になったので、その事をエミリーに聞いて見た。
「あぁ………。
『脳』の移植自体は、完了しているから
問題が無ければ、そろそろ目を
覚ますころじゃないか?」
「偉い手際が良いな………。
それに目を覚ますのが速くないか?」
まるで、こうなる事が分かっていたような
手際の様さに加え、
まさかの即日お目覚めか………。
俺の時は目覚めるまでに
『10年』の時を経たと言うのに………。
「元々、朱音に依頼されていたからな。
『体』だけは既に制作は終わってたんだよ。
覚醒に付いても、お前みたいに
『仮死状態』からの『蘇生』じゃなくて
『休止状態』からの『覚醒』だからな。
目覚めるのが速いのも当然だ」
「なるほどね………」
『死』んで『甦る』か
『寝て』から『覚める』かの違いか………。
「早速で悪いが、
お前から預かった『情報』に付いて
幾つか分かった事がある」
俺の気持ちを知ってか知らずか、
強引にエミリーが話題を変えて来た。
落ち込んでても、しょうがないし、
今は朱音の妹が無事だと知れただけで
良しとするか。
それに持ち帰った『情報』も気になってはいた。
「へぇ………。早かったな」
正直、解析には時間が
掛ると思っていたのだが、
そこは腐っても科学者か。
「結論から言うと、分かった事と言えば、
1つの『脳』で『何処までの事が出来るか』と言う事だな」
「ん?具体的には??」
「そうだな………。
簡単に言うと、
どれくらいの『重さ』なら『動かせる』とか
幾つまでなら『同時』に『運用が出来る』だな」
エミリーの話を聞いて、
分かった様な、分からない様な………。
「因みにそれで奴らの狙いとかは、分かったのか?」
「もう少し詳しく、
調べないと分からないが、
現時点では、何とも言えないな」
「そうか………」
何となくそんな気がしていたが、
改めて聞かされると、
徒労感が半端ないな。
「そう言えば聞きたい事があるんだが………」
「何だ?改まって??」
先程の戦闘で、敵対していた3体の
『強化外骨格』の事を思いだした。
奴らの操縦していた『強化外骨格』は
明らかに俺達が使っているのと
同等の性能があった………。
「俺達が使っている
『強化外骨格』なんだが、
あれは、お前の『オリジナル』だよな?」
「そうだ!と言いたい所だが………。
『強化外骨格』に関わらず、
ここで使用されている兵器の大半は
ベースとなる『モデル』があるな」
「そうだったのか………。
前に聞かされた話で、
お前の『オリジナル』だと思ったぜ」
「流石の俺もあんな
『ロストテクノロジー』満載の
『ブラックボックス』だらけの物は作れないぜ………。
作れても、1ランクから2ランク下の物が精々だな」
その話を聞いて、俺は戦慄した。
俺が使っている、『強化外骨格』が
『オリジナル』の1ランクから
2ランク下と言うなら、生前に使っていた
俺の『強化外骨格』は、一体何だったんだ?
急に黙り込んだ、俺を訝しんだのか
エミリーが話を聞いて来た。
「それで?
『強化外骨格』が、どうかしたのか??」
朱音を逃がす為に、俺が戦った3機の
『強化外骨格』の事をエミリーに話した。
暫く黙って聞いていた、
エミリーだが、俺が話し終えると
ある意味、納得が出来たと言って
その訳を話してくれた。
「端的に言うと、お前達が使っている
『強化外骨格』は、終焉戦争時代に投入された
『第1世代』の『強化外骨格』を
『ベース』に俺が、『アレンジ』した物だな。
何処かで違う『型』を見つけた奴が、
それを『ベース』に作った可能性があるな」
「そうだったのか………。
じゃ、今まで世に出回ってる物は何だったんだ?」
「それについては、俺の憶測だが
初めて『強化外骨格』を戦場で見た
何処ぞの国が、見よう見まねで作った物を
誰かが回収して量産した物じゃないか?」
「なるほどね………」
そう言われると、そんな気がするな………。
そうなると生前の時に、
俺が戦った『強化外骨格』が
あそこまで強かったのも納得だな。
「さぁ!取り敢えず、話はここまでだな!!
悪いがこれを朱音に渡してくれないか?」
話が一区切りついた所で、
エミリーの奴が『袋』を俺に渡してきた。
「何だこれ?」
「まぁ気にするな!
朱音に渡してくれたらそれで良い!
今は『M-3 :メンテナンスルーム 』に
居る筈だから届けてくれ!!」
「だったら、お前が直接、
持って行けば良いじゃないか?」
「俺様はこれから、
やる事が山積みなんだ!
だから、速く出て行け!!」
「おい!ちょっと待てって!!」
何だか嫌な予感がしたので、
エミリーに渡された『袋』を、
押し返そうとした俺だったが、
結局、強引に部屋の外に追い出されてしまった。
「何だったんだ一体?」
部屋から追い出された俺は、
取り敢えずエミリーに
渡された『袋』を届ける為に、
朱音たちの居る
『M-3 :メンテナンスルーム 』に向かった。
「確かここだったかな」
『M-3』と書かれている
扉を見つけた俺は、中に入っていく。
「おーい朱音!
これ、エミリー……か…ら………」
「うん?」
「え?」
扉を潜った瞬間、
俺の目に飛び込んで来たのは、
朱音と瓜二つの容姿をした少女だった。
違いはとしては、
朱音が『首元で切り揃えた』『赤い髪』に対して
妹は『腰まで届く』『藍い髪』だった。
それは良いのだが、
もう一人の少女は何故か裸だった。
いや………。
動作確認をする為に、
敢えて服は着ていなかったんだろう………。
顔から徐々に俺の視線が下がっていく。
胸は薄いが、確かな膨らみがあった。
その膨らみの上には、
ピンク色の………。
「キャァァァァァァアアアアアアアアア!!!」
俺を見た少女は、悲鳴を上げると
その細い両腕で胸を隠しつつ
俺とは反対の方に体をひねったが、
如何せんベットに座った状態だった為、
下半身は俺の方を向いたままだった。
両足の付け根の奥まで
バッチリ見えてしまった………。
「あ!いや!!ゴメ………。
これには、訳が!!」
少女の悲鳴で、我に返った俺は、
慌てて言い訳をつのるが、
時すでに遅しだった。
「アキト!オマ……!オマエ!!
誰の許可を得てウチの大事な妹の裸を見てるんや!!」
「待て!これは不可抗………。グフ!!」
尚も良い訳をしようとした俺に向かって、
朱音が猛ダッシュで近づいて来た。
身の危険を感じたものの、
もう1人の少女から何故か目線が
離せなかった俺は、
朱音のとび蹴りを諸に受ける事となった。
扉から蹴りだされた俺は、
反対側の壁に背中を打ち付けると、
そのままズルズルと崩れ落ちて行く。
扉が閉まる間際に見た朱音の形相は
まさに『鬼』のようだった。
「次にまた覗いて見ろ!
その腐った両目くり抜いてやるからな!!」
朱音が俺に向かって、そう言うと同時に
出入り口の扉が閉まっていく。
それを聞いた俺は、
義眼なんだから替えは幾らでもあると
場違いな事を思いつつも
何故あそこまでリアルに再現したんだ!と
エミリーに(を)感謝(恨んだ)した。
暫くして、様子を見に来た
エミリーは先程から大爆笑をしていた。
「あははは!」
「お前な………。
こうなることが分かってて、
俺に『袋』を渡したな??」
「そうだが?」
しれっと言いやがった!!
「おかげで良い物が見れただろ?」
「ック!」
認めたくはないが、
ここは認めるしかない………。
なまじ人に近い分、
再現度が半端なかった。
思い出しそうになった少女の裸を
頭を振って追い出していく。
「もう、入ってきて良いで」
それを見たエミリーが
また爆笑しだしたので、
そろそろ殴り飛ばしてやろうかと
拳を握った時、朱音からの入室許可が下りた。
それを聞いた俺とエミリーは、
一緒に部屋の中に入っていく。
改めて二人を見て見ると
やはり瓜二つだった。
「あの………。
先程は、お見苦しい物を
見せてしまってすみませんでした………」
まじまじと二人を見比べていると、
朱音の妹が突然そんな事を言ってきたので
慌てて、先程の謝罪をする。
「いやいや。
こちらこそ、突然すみませんでした」
「いえいえ………。
私の方が………」
「いやいや。
俺の方こそ………」
「何時までやってるつもりだ?」
2人で何時までも
頭を下げ続けていると、
エミリーが呆れた声で仲裁してくれた。
「改めて、自己紹介します。
私は、朱音の妹の『碧依』と言います。
この度は、皆さんに助けて
頂きましてありがとうございました」
そう言って、碧依は
皆を見渡すと深く頭を下げた。
「改めて、宜しく!
俺は『アキト』で、朱音の仲間だな。
君を直接助けたのは、朱音だからそこまで
気にしなくても良いよ」
「それでも………です。
皆さんが姉に協力してくれたからこそ、
私はこの場に居ますので………」
ここまで言われると、
何ともむず痒い物がある。
それを聞いた朱音も
何だか泣きそうな感じになってきた。
「さぁさぁ湿っぽいのはここまでだ!!
早速で悪いんだが、
状態報告をしてもらっても構わないか?」
若干湿っぽくなった空気を
エミリーが強引に変えてくれた。
こういう時は、
何だかんだで頼りになる奴だよ。
「あ!すみません!!
特に問題はありません!!!」
それを聞いた、
碧依ちゃんも
一通り、体を動かしてみて
特に動作上の問題が無かったみたいだ。
慌てて、エミリーに報告していた。
「うむ。まぁ、この俺様が直々に手掛けたからな!
不具合なんか、起こる訳がないんだけどな!!」
それを聞いて、気を良くしたのか
エミリーがドヤ顔でそんな事を言いだした。
「でも、本当にすごいです!
ここまで正確に再現が出来るなんて!!」
部屋にある鏡で
自分の姿をマジマジと見ながら
嬉しそうにエミリーに言っていた。
「それについては、
『元』になる奴が、お前さんのすぐ横にいるしな」
「あはは!!確かにそうですね!!」
エミリーが朱音を指して言うと、
妹も嬉しそうにそれに答えた。
「体についてのレクチャーは、
朱音にしてもらってくれ」
「はい!宜しくね!!
お姉ちゃん!!!」
「ウチに任せとけ!!」
こうして、俺達に新たな仲間が加わった。
この度は、最果ての世界を
ご覧頂きまして、誠にありがとうございます。
つ・・・
疲れた_(:3 」∠)_ パタ
過去最高に書いたような気がします・・・
そして・・・
まさかここまで大作?になるとは
思いもしませんでした・・・
予定ではもう少しさっくりと
終わってるはずだったのが
何故ここまでの物に・・・
まぁ私
個人としては
現時点で満足できるものが
掛けたような気がしなくもなくなくなくないので
よしとしますか!
次の話も決まってるので、
良ければ、これからもお付き合いの程、
宜しくお願い致します!!
これからも、3分間から5分間の
ささやかな楽しみを
皆様に提供出来ますように
のんびりマイぺースながらも
精進してまいりますので
何卒最後までお付き合いの程
宜しくおい願いいたしますm( _ _ )m




