EPISODE 3 - 69
壊れたレコーダーのように
繰り返し、救援を求めていた。
「ふぅ………。
仕方ない。
今回は特別に助けてやるが………。
次は無いと思えよ?」
「あぁ………。
お……ん……に…きる………」
どうやら、助ける方向で
話は決まったようだな………。
我ながら何故、
タンク野郎に止めを刺さずに
話し合いが終わるまで、
待っていたのか、分からなかったが、
ある意味チャンスかもしれない。
今のタンク野郎は、
半死半生と言っても過言ではない。
そいつを助ける為に
戦闘に介入するなら間違いなく
狙い目は、タンク野郎だ。
あの2体が、どう動くか分からないが
1体はタンク野郎の護衛に付くはずだ。
それなら………。
「(タンク野郎を集中的に狙えば………)」
俺がそう結論付けると同時に、
タンク野郎から『カイト』と呼ばれていた、
外骨格の操縦者が、
ブースターを点火して、
ベフィモスの上から大きく跳躍した。
もう一体居る、
『銀色』の外骨格が
動き出さなかった事に
疑問を覚えたが、
また、1対1を挑まれた場合、
非常にまずい………。
正直、敵の戦闘力が未知数の上、
こちらは制限時間付だ。
仮に倒せたとしても、
残り時間次第では、
確実に詰んでしまう………。
「(中々思うようにいかない物だが、
それでも、やる事は変わらないか………)」
そう思い直した俺は、
此方に向かって跳躍してくる
『カイト』に備える為、
ある程タンク野郎から、距離を取る。
「(さて、どう来る………)」
俺の準備が整うタイミングで、
こちらに向かって跳躍して来た
『カイト』が、俺と対峙する為に
急降下をしてきた………。
何時攻撃をされても良いように、
姿勢を低くして、身構えていたのだが、
次の瞬間に起こった出来事に俺は、
理解が中々追い付かなかった。
「な!?」
『カイト』が着地場所に選んだのは………。
救援対象であるはずの
『タンク野郎の真上』だったからだ………。
流石の『タンクタイプ』でも、
俺との戦闘で負ったダメージの上から
新たに『外骨格の重量』と『重力加速度』から来る
落下ダメージを受け止める事は出来なかったみたいだ。
『カイト』からの直撃を受けた、
タンク野郎の機体は、完全にヒシャゲてしまっていた。
「(何のつもりなんだ?)」
訳が分からない事ばかりが起こるが、
それを理由に気を抜く訳には行かない。
「カ…イト……て…めぇ……
いっ…たい…ど……う…い…う……わけ…だ……」
油断なく相手の観察を続けていると、
踏みつぶされた筈の、タンク野郎から
『カイト』に向けて、疑問が問いかけられた。
あの状態でもまだ、
生きている事に対して、驚きを隠せないが、
『カイト』に踏み潰された、
タンク野郎の機体の合間からは、
『赤い液体』が徐々に流れていた。
時間が経つにつれて、
『赤い液体』の量が増している事を考えると
今回の攻撃は、タンク野郎に止めを刺したみたいだな。
この度は、最果ての世界を
ご覧頂きまして、誠にありがとうございます。
これからも、3分間から5分間の
ささやかな楽しみを
皆様に提供出来ますように
のんびりマイぺースながらも
精進してまいりますので
何卒最後までお付き合いの程
宜しくおい願いいたしますm( _ _ )m




