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最果ての世界で見る景色  作者: ルカリナ
EPISODE 3

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EPISODE 3 - 68

だが実際問題として、

タンク野郎は生き残り、

仲間に助けを求めていた。


尚もベフィモスの上に陣取っている

仲間に向けて、タンク野郎が

助けを求めていたが、

2体が動く様子は無かった。


「(何であいつらは、動こうとしないんだ?)」


先程もそうだったが、

俺とタンク野郎が戦闘をしている時も、

あの2体は動く気配を微塵も見せなかった。


お蔭で、俺はタンク野郎に

集中することが出来た分けだが。


「(普通、仲間がここまで、

やられて何のアクションもないしない物か?)」


何らかの介入があると踏んでいたんだが

結果として残りの2体からは

そう言った事は、終始なかった。


「(分からない事ばかりだが、こいつは危険だ。

他の奴らに介入される前に、止めを刺しとくか)」


今の状況になるまで、

残りの2体が戦闘に介入して

来なかったか、理由は分からないが、

何時までもその状況が続く保証はない。


タンク野郎の状態からして、

今回の戦闘に復帰することは

もう無いだろうが、ここでこいつを逃すと

また何処かしこで、暴れられる恐れがある。


そもそも俺達『傭兵』は

暗黙の掟として、

『敵は徹底的に排除する』と言うのがある。


似たような物で、

『昨日の敵は明日の友』と言う物もあるが

これは、『昨日の友は明日の敵』にもなりうるので

余程の事が無い限りは、敵対勢力は排除する流れにある。


貴重な弾を使いたくは無かったのだが、

『ムラクモ』モードの陽電子ブレードを

突き刺しても死ななかった奴だ。


幸いにも、奴の分厚い胸部装甲には

先の攻撃の傷跡がある。


そこから近距離で

『ロケットランチャー』を食らわせれば、

流石に今度こそ死んでくれるだろう。


「この死にぞこないが………。

とっとと死にやがれ」


そう言うと、俺はタンク野郎に付けた

傷跡に向けて、『ロケットランチャー』の

トリガーを引こうとした瞬間………。


「なぁ………。『クレース』?

俺は戦闘の前に、お前に何と言った?」


「あぁ………?

せん……と…うの……ま……え……?」


声を掛けられた、タンク野郎は

最初自分が何を言われたのか、

分からなかったみたいで、

弱々しいながらも、声を発していた。


そんな場合ではないのは、

分かっているのだが、

何故か俺は、タンク野郎に止めを

刺すことが出来ずに、

2人のやり取りを眺めていた。


「もう一度、聞くぞ?

俺は戦闘の前に、お前に何と言った?」


「じぶ……ん……で…けり……を……

つ…け……ろ……だっ……たか?」


繰り返される質問に、

タンク野郎が、そう答えて

俺も戦闘の前に交わされた、

奴らのやり取りを思い出した。


確かに戦闘の前に

そんな事を言っていたような気がするが、

何の意味があるんだ?


困惑する俺を余所に、

救援を求められているはずの仲間は、

更にタンク野郎に向けて問答を続ける。


「そうだ。

こちらの忠告を聞かずに、

勝手な行動をした挙句、

死にそうになると、今度は『救援要請』か?」


「そ…の……こと……な…ら…

あや…ま…る………。

だ…から……ら…た…すけ…て……く…れ……」


タンク野郎にも思う所があったのか、

一瞬、躊躇ったようにも見えたが、

やはり生存本能が勝ったんだろう。


壊れたレコーダーのように

繰り返し、救援を求めていた。


この度は、最果ての世界を

ご覧頂きまして、誠にありがとうございます。


これからも、3分間から5分間の

ささやかな楽しみを

皆様に提供出来ますように

のんびりマイぺースながらも

精進してまいりますので

何卒最後までお付き合いの程

宜しくおい願いいたしますm( _ _ )m

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